車両価格1億円! フェラーリF40が長野のスキー場を駆け抜ける衝撃動画
とある日本人カーフリークの日常を切り取った動画が、2016年3月30日(水)に公開されるやいなや、話題を呼んでいる。

「A Day In The Life(人生のなかの、とある一日)」と銘打たれたプロジェクト。劇中の主人公が、彼自身の愛車であるフェラーリF40を駆ってスノーゲレンデへ繰り出す(日常の)ストーリーを映像化したものだ。単にゲレンデへの往復だけでなく、ゲレンデ自体を巧みなドリフト走行で滑走し、山頂付近でキャンプをする、その一部始終を追ったドキュメンタリーである。



フェラーリF40の存在価値を少しでも理解される方であれば、この行為がどれだけ破天荒なものか伝わるはずだ。1987年にフェラーリが創業40周年を記念して生産されたそれは、当時の新車価格にして4650万円。当初発表された生産台数が約400台だったという希少性に加えて(1992年の生産終了まで1311台に拡大された)、日本がバブル経済と重なったことが組み合わさって、当時の日本では2億円以上で取引されたという。バブル期の異常事態こそ収束へ向かったが、あれから25年以上が経った現在も価値は揺らぐことなく、世界的に1億円をはるかに超える価格で取引される博物館級の名車となった。





それを臆せず雪山へと駆り出してしまう。その心意気には世界中が驚いた。しかもフェラーリF40は、その開発に携わったF1ドライバーでさえも「雨の日にはガレージから出すな」と断言したほど運転の難しいクルマだ。昨今の新型車とは違ってトラクションコントロールなど車体制御技術の類は一切持たないのに、最高出力500馬力近くを後輪のみへ伝達させる。しかもその特性は実に過激。高回転で一気に出力が放出される「ドッカンターボ」的な特性のため、アクセルをミリ単位でコントロールしないと途端に暴れ馬になってしまう。そんな難しいクルマを敢えて雪山へ持ち込んだのだ。



興味深いのは、これが撮影ありきの見せ物ではないこと。オーナー氏は常日頃から「走る楽しさ」を伝えたいと挑戦的な活動を続けている。だからこその「A Day In The Life」。超高額なスポーツカーの価値を認めるからこそ、持ち前の潜在能力を開放させたいと躊躇することなく日常へと連れ出す。オーナー氏を始め、その思想に賛同した制作陣達の努力の甲斐あって結実した“破天荒な日常の光景”は、すでに世界中を虜にしている。

■動画URL
Drifting a Ferrari F40 in Snow Up To Base Camp

■出展
Red bull.com