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4月1日はエイプリルフール。いつの頃からか、1年に1度、ウソをついてもネタとして許されるという日となりました。そして、近年はインターネット上にさまざまなウソがあふれるようになってきました。「今年はどんなネタがあるのかな」と探している方も多いのでは?

昨今は企業による大規模なネタも増えてきていますが、こうした流れはどうして起こってきたのでしょうか。

今回は、1998年の創業時から4月1日にネタを仕込み続け、今は自社のみならず企業のエイプリルフール企画も受注している面白法人カヤック代表 柳澤大輔さんに、ネットのお祭りと化したエイプリルフールが企業にまで広がった流れ、そして長年の経験に基づく「ウソをつくコツ」について、お話いただきました。

――エイプリルフールにWebサイトが「ウソ」をつくのはもはや定番となっていますが、御社がはじめてエイプリルフール企画を行ったのはいつですか?

エイプリルフールの細かいウソは創業期(1998年)からついてきていますが、しっかりとチームをつくってコンテンツを発信する体制にしたのは2006年からです。これまでのアーカイブはこちらをご参照ください。

――1990年代〜2000年代前半は、個人が運営しているサイトなどが中心になって「ウソ」をついていたように記憶していますが、近年は大企業から中小まで規模を問わず、企業サイトの参加が非常に多くなってきています。いつごろから傾向が変化したのでしょうか?

我々自身は面白法人という名のもと、会社という場所も、もっと楽しく面白い場所にしていいのではないかという思いでやってきました。1998年の創業当時、仕事は本来つらいもので、面白がるなんてけしからん、と言われるケースも実際にありました。

ですが、その後IT企業が続々と起業する中、仕事を楽しもうという理念の会社が増えてきて、カヤックに限らず、そういった企業がエイプリルフールにウソをつき、それがネット上で話題になることで、少しずつ文化が浸透していったように思います。

そして最近では大手企業さんも洒落のきいたウソをつくケースも増えてきました。

――年々大がかりになってきている感のある「ウソ」の仕込みですが、御社が手がけたもので一番大変だったものは何ですか?

予算があれば大がかりなウソはつけますが、必ずしもそういうわけではありませんので、毎回知恵を振り絞るのが大変です。

受託案件としてお仕事をいただく場合はその企業にあったもの、事業に沿ったウソを考えればよいので色々アイデアの出しようはあるのですが、特に我々自社、すなわち面白法人カヤックとしてのウソを考えるのは大変で、出てくるまでに何度もブレストしますし、 毎年ぎりぎりまで行き詰まります。

が、ここから逃げては面白法人じゃないので、何かしらやらなければならないのです。ただ、手を抜いてしまっている年があるのは事実ですね…。

――御社でも、企業参加の波を受けて、4月1日に自社でウソをつくだけでなく「エイプリルフールのウソ」の受注をされています。受注は何年からスタートされ、その数は年々どのように推移していますか?

創業時から、クライアントさまから広告的な仕事をいただいているチームがいますので受けたりしていましたが、はっきりとサービスメニュー化をし、その年の1月ぐらいから早めに「ウソ請け負います!」と言い始めたのは数年前からです。

仕事の数そのものについて、劇的に増えているということはありませんが、微増といったところです。

――"面白く"ウソをつくことになれていない人・企業も多いかと思います。最後に、エイプリルフールの「ウソ」を生むコツについて教えてください。

「ウソ」という言葉にとらわれず、普段は実現できないことに挑戦できたり、みんなが見たいものを見せて楽しませる、という視点で考えるといいんじゃないでしょうか。

特に、ウソ=夢としてしまえばよいと思います。

(杉浦志保)