31日、中国のポータルサイト・今日頭条に、「礼儀正しいはずの日本人が電車で席を譲らないのはなぜか?」と題する文章が掲載された。写真は山手線。

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2016年3月31日、中国のポータルサイト・今日頭条に、「礼儀正しいはずの日本人が電車で席を譲らないのはなぜか?」と題する文章が掲載された。

筆者はまず、「日本人の礼儀正しさや道徳心は多くの外国人が認めるところ」と指摘し、例として歩行者を優先するドライバーのマナーや、無人販売所で何の防犯設備もない中で野菜が普通に売られていることなどを紹介する。さらに、「数年前に東京を1人で訪れた友人が道に迷った時、助けを求められた日本人は言葉がうまく通じないせいか、一緒に電車に乗って彼女をホテルまで送り届けた」などのエピソードを示し、その上で「これほどまでに礼儀正しい日本人なのに、電車の中で年配の人に席を譲る人はほとんどいない」と説明。「若者は平然と座っているし、年配者は当然のようにつり革につかまっている。自分も日本に来た当時はこれに困惑した」と、ここから自身による“分析”の紹介を始める。

日本滞在歴10年以上という筆者によると、これは礼儀というより、テクニックの問題なのだという。筆者の知り合いの日本人Aさんはもうすぐ60歳という年齢だが、白髪のため外見は実際の年齢より老けて見える。ある日、しきりにため息をつくAさんを見た筆者がその理由を尋ねたところ、返ってきた答えは「通勤電車で席を譲られた。人に席を譲られるほど老けて見えるのかしら」。

筆者はこの言葉で「日本では席を譲られることで老いを感じる人もいる。これが席を譲らない理由だ」と気付くと同時に、「小さな子どもを抱いたお母さんに席を勧めても応じてくれなかったのはなぜ?」と新たな疑問がわいたという。この謎を解いてくれたのは日本の友人から教えられた「他人に迷惑を掛けたくない」という考え方だった。

筆者は「日本人の高齢者に対する思いやりは比較的淡泊。相手の手を取って席を勧めたりしない」としながらも、「日本人と中国人とでは『年齢的な老い』に対してはっきりとした違いを持っている」とつづり、「自分はまだまだ若い」と話す62歳の女性の話を持ち出しつつ「長生きする日本人にとって60歳は本当に『若い』と言える年齢なのだろう」と指摘。そして、「老いを認めたくないし、他人に迷惑を掛けたくない。他人に世話をされるのも嫌」な日本人にとって、相手が本当に席を必要としているかどうかを見極めるには「相当な判断力が必要」、「何も考えずに“おばあちゃん、この席どうぞ”なんて声を掛けると失敗のもと」などとまとめた。(翻訳・編集/野谷)