民主化が進むミャンマーでこのほど、国民民主連盟(NLD)が擁立したティン・チョー氏が新大統領に就任した。中国はこれまでミャンマーの軍事政権を支援してきたとされ、中国はNLDとの関係構築を迫られている。(イメージ写真提供:(C)dbajurin/123RF.COM)

写真拡大

 民主化が進むミャンマーでこのほど、国民民主連盟(NLD)が擁立したティン・チョー氏が新大統領に就任した。中国はこれまでミャンマーの軍事政権を支援してきたとされ、中国はNLDとの関係構築を迫られている。

 中国メディアの中華網はこのほど、ミャンマーでの新政権の誕生が中国とミャンマーの関係、さらには日本とミャンマーとの関係にどのような影響を及ぼすかについて論じている。

 記事はまず新大統領のティン・チョー氏がアウン・サン・スー・チー氏の考え方を政治に反映させるかどうかという問題を取り上げている。ティン・チョー氏は比較的親日派であるとしながらも、スー・チー氏はミャンマー国民にとって神のような存在であり、ティン・チョー氏がスー・チー氏の権力に挑戦する可能性はゼロに近いと主張。ティン・チョー氏が親日であろうとなかろうと、日本や中国との外交方針を左右するのはスー・チー氏の考えであると指摘した。

 ではスー・チー氏の外交に関する考えとはどのようなものだろうか。記事はスー・チー氏が「ミャンマーにとって中国は隣国であり、ミャンマーとは切っても切れない関係にある」と明言していると指摘。ミャンマーは現実問題として、中国と一定の関係を維持する必要性に迫られるはずだと論じた。

 ティン・チョー氏は、軍事政権時代に中国と合意した各種プロジェクトを再度審査する意向を表明している。中国とミャンマーとをつなぐ石油・天然ガスのパイプライン建設プロジェクトも見直しの対象になる可能性もあるが、記事は同プロジェクトは両国にとって利益になると主張し、「理性的な政府」は外交上のルールを守るべきであるとミャンマーの新政権をけん制した。

 民主化が進むミャンマーは地政学的に重要な場所に存在し、その潜在力から世界中の注目が集まっている。当然、日本もミャンマーの経済成長を取り込みたい考えだが、記事は「ミャンマー国民のみならず、ミャンマー政府のなかにも明らかに親日感情が存在する」と指摘。それは日本が長年ミャンマーの稲作技術の向上を援助してきたことにあると説明し、日本のミャンマーに対する絶え間ない援助は中国が見倣うに値すると主張。中国も隣国同士としてミャンマーとの友好関係を育てるために「中国ができることをしっかり行うべき」と主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)dbajurin/123RF.COM)