“娘どろぼう”が急増中!親への経済的依存が招く貧困のキケンとは!?

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皆さんは“娘どろぼう”という言葉を聞いたことがありますか? これは結婚した娘が実家にしょっちゅう帰ってきて、冷蔵庫の中身をどんどん持っていくこと。親も娘が帰ってくるというと、持っていかれるのを前提で、あえてたくさん買い物して冷蔵庫をパンパンにしておく。“娘どろぼう”といいながら、親もちょっと喜んでいるんですね。

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そんなふうに娘がいつまでも実家に頼りっぱなしのケースは、実はけっこう多い。先日、家計診断で出会ったRさん(28才・息子2才)も、その典型でした。

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Rさんはお子さんが就園前なので、週の半分は実家暮らし。子どものおもちゃや洋服、食費などは、すべてRさんの両親持ちだそうです。しかしRさん自身は、なかなか堅実で、ご主人の月収20万円から毎月5万円を積立貯金にまわしています。

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でも、いまこれだけの貯金ができるのも、実家の援助があるからこそ。本来の実力ではありません。これから先、お子さんが就園し、いまほど実家に帰れなくなったときに援助に頼らず、どれぐらい貯金ができるのか、その目標額をしっかりと見すえなければいけません。

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まずは援助を含めて支出を洗い出し、1カ月に必要な生活費を把握すること。それで赤字になるようなら、ママが働くことも考えたほうがいいですよ、Rさんにはそんなふうにアドバイスしました。
もう頼らない、自分から親に言える勇気を持ちましょう
生活費までは出さないけれど、保険料は親が負担しているというケースも多いですね。独身時代に医療保険や養老保険といった保険に親が入ってくれて、結婚したらゆずろうと思ったのに、結婚しても余裕がなさそうだから、そのまま払っているということですね。そういった親の入った保険は、結婚したら死亡保障が全く足りません。見直さなければいけないのに、見直さずにズルズルと足りない保障の保険を続けているわけです。

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また結婚したから自分たちで払ってね、と渡されたけれど急には払えないからやめてしまう。あるいは貯蓄性があって解約するのはもったいないから、とりあえずギリギリまで保険金を担保に借入するという悪循環に陥っている人もいます。これはやってはいけない生活習慣ですね。

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結局、親に頼っている人には「親に頼るな」としかいいようがありませんが、まずは親に自分からいう勇気を持って欲しいですね。いろいろなことをしてくれるのはありがたいけれど、ほんとうに困るのは子どもが高校以降だと。今、孫たちにおもちゃを買ってくれる余裕があるのなら、その分を高校以降の教育資金として貯めておいてくれ、と。そう言える娘や息子になる。

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そう言える娘や息子になるということは、よい生活習慣になるということです。そして「おじいちゃんやおばあちゃんがあなたのためにこうしてくれている」という感謝を自分の子どもに教える。さしずめ、おじいちゃんとおばあちゃんは「ありがとう」と言われるのがうれしくてやってしまうわけですから、しなくなると「ありがとう」という言葉がもらえなくなる。ですから子どもに感謝の気持ちをきちんと伝えるように仕向ければ、おじいちゃんたちも将来のために貯めてくれるのではないでしょうか。
お金や手をかけすぎることが、かえって親子関係を歪める原因に!­
これまでずっと親に庇護されてきた人というのは、親が介護になったときに、なかなかうまくいかない傾向があります。そういった人は弱くなった親に対して抵抗感を感じるようですね。強い親しか認められないというか。これまで実家で昼寝できていたのが、今度は介護しないといけなくなる。それでだんだん実家から足が遠のく……こういう例はこれまで、いくつも見てきました。