他人の体臭を不快に思うか、思わないかは、相手を仲間と認識しているかどうかにかかっていることがわかった。同じニオイでも仲間だと不快に思わなくなるのだという。

英サセックス大学のチームが、米の科学誌「サイエンティフィック・アメリカン」の2016年2月号に発表した。

ニオイは肌の色と並び人種差別の大きな要因

研究チームは、同大学の女子学生45人の協力を得て、多くの使用済みのTシャツのニオイをかいでもらった。学生たちには「フェロモンの認識テスト」と伝えていた。そして、事前にTシャツが次の3つのものであると教え、それぞれどの程度不快に思うかを点数化して比較した。

(1)同じサセックス大学の学生が使用したもの。
(2)ライバル大学の学生が使用したもの。
(3)何の情報も与えなかったもの。

その結果、同じ大学の仲間が使用したTシャツが、他の2つのケースに比べ、不快に思う度合いが一番低かった。

同大学の研究者は、「集団内の人間なのか、集団外の人間なのかによって、ニオイの感じ方が違うことがわかりました。ニオイは肌の色と並び人種差別の大きな要因になっています。人種差別を研究する社会学の分野にも影響を与える結果です。もし、ある人々を生理的に嫌っていても、同じ集団の中で暮らせば、不快に感じる程度を下げることができます」とコメントしている。