29日、韓国の旅行会社が紹介料を中国の旅行会社に支払って観光客をあっせんしてもらっている実態が明らかになった。

写真拡大

2016年3月29日、韓国紙・中央日報によると、韓国の旅行会社が紹介料を中国の旅行会社に支払って観光客をあっせんしてもらっている実態が明らかになった。30日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

3月初め、韓国のある旅行会社が中国黒竜江省ハルビン市にある旅行会社から20人の団体旅行客を受け入れた。4泊5日の日程でソウルから済州島を巡る内容だが、ツアー価格はわずか900元(約1万5000円)。

ソウル−ハルビンの航空券にも満たない価格だ。韓国の旅行会社は本来ならば中国の旅行会社から旅行代金の一部を受け取るはずだが、逆に1人につき300元(約5000円)の紹介料を支払ってでも中国人観光客を融通してもらう形となっている。その結果、貧弱な旅程のダンピングツアーが韓国で横行している。

ツアーに参加した観光客は、当然ショッピングも楽しみたいと思って韓国を訪れるが、ダンピングツアーではそうした機会は与えられない。本来得られるはずの収入が得られない韓国の旅行会社はツアーに参加した観光客を特定の店に連れて行き、暗に消費を強制することで利益を上げようとするためだ。

こうした「韓流」ならぬ「寒流」ツアーの最大の被害はほかならぬ韓国自身に生じている。連れて行かれる店で販売しているのは高麗人参などの高額商品であったり、家電製品を買いたくても有名ブランド品はなく、聞いたこともない三流メーカー品ばかりであったり、ダンピングツアーの横行で韓国のイメージは悪化の一途をたどっている。

2015年に韓国を訪れた外国人観光客は1323万人で、うち45.2%の598万人が中国人観光客だ。韓国政府は2016年の目標として中国人観光客800万人を誘致する計画を明らかにしているが、ダンピングツアーの背景には業界を取りまく幾重もの環境がからんでいる。円安で日本の観光商品が低価格になっていることもあり、ダンピングに対する取り締まりだけでは対応しきれなくなっている。(翻訳・編集/岡田)