長瀬智也、SMAP草なぎ&香取…冬ドラマで“勝った”ジャニーズ勢
ドラマを愛して20年のドラマ批評家・スナイパー小林が冬ドラマを振り返ります。

 平均視聴率ベスト3が『相棒 season14』『スペシャリスト』『科捜研の女』とテレビ朝日が底力を発揮した冬ドラマが終了しました。ただ、数字とは関係なく、確固たる存在感で冬ドラマを盛り立てた俳優たちがいました。そんな彼らを「勝った男」として、スナイパー小林が選出!

◆長瀬智也、圧倒的なスケールのいい男っぷり

 年イチくらいのペースでドラマ出演しているんじゃないかと思っていましたが、今回が3年ぶりの出演になった長瀬智也。『うぬぼれ刑事』(2010年、TBS系)では毎回犯人に一目惚れする刑事、『泣くな、はらちゃん』(2013年、日テレ系)では漫画から飛び出してきた純粋すぎる青年、とエキセントリックな役柄が続いていましたが、今回の『フラジャイル』(フジテレビ系)では一転して、ビシッとスーツを着こなすナイスなビジュアル!

 さらに、女性だけでなく男性(二丁目系含む)から全方位的に大人気という彼が放つ「僕の言うことは絶対だ!」という決め台詞……この一言を聞くためにドラマを見ていた人も多いのではないでしょうか。とにかく、長瀬のいい男っぷりが前面に出ていた作品でした。

 長身でワイルドな見た目とは裏腹に、バラエティ番組で見せるド天然っぷりのギャップが人気の彼。今回のドラマのTV番宣でも愛猫の「みいちゃん」と毎日戯れている、と嬉しそうに話しておりました。家でいったいどんなネコなで声を出しているのか、ファンはいろんな想像を掻き立てられたはず。

 俳優からボーカル、さらには農業まで何でもこなしながらも、器用さや野心といったものが感じられないのも魅力ですよね。男盛りの長瀬の次回作に期待!

◆いろいろあったから労いたい、草なぎ剛と香取慎吾

「SMAP解散!?」の報道からスタートした2016年。日本中がその真偽について固唾を飲んで見守っていた最中、メンバー主演のドラマが2本もスタートすることとなりました。

 1つ目は、草なぎ剛が主演の『スペシャリスト』(テレビ朝日系)。今クールベスト2の平均視聴率に輝いた同作は、元々、スペシャル番組で好評だった警察モノが連ドラになったとあって、ストーリーのリズム感も絶妙だったし、草なぎと慣れ親しんだ共演者との掛け合いも見ていて爽快でした。

 そして、もう1つが香取慎吾主演の『家族ノカタチ』(TBS系)。家族のあり方がテーマで、自分の縄張りには他人を寄せ付けないアラフォー独身男(香取)が最終的には家族愛に目覚めていく、という内容でした。

 物語のキーパーソンである父親(西田敏行)が亡くなる寸前に言った、「うまくいかねえことも嫌なことも辛いことも山ほどあるよ。だけどさ、おんなじ屋根の下でさ、おんなじもん食ってさ、それで『うまいなぁ』って思える相手が居たらさ、世の中たいてい何とかなんじゃねえのか?」という言葉が心に刺さる、良質のホームドラマでした(同じくアラフォー独身の筆者、泣いてしまいました)。

 騒動の真っ只中、共演者やスタッフから腫れ物に触るような気遣いもされただろうし、毎日どんな風に自分を奮い立たせていたのかなぁと思うと労いたくなったので、二人には「勝った男」を贈呈します!

<TEXT/スナイパー小林>
【スナイパー小林 プロフィール】
芸能・恋愛コラムニスト、ライター、編集者。ドラマ解説者。女性雑誌、書籍を中心に執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。小学生の頃に見た「毎度お騒がせします」からテレビドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になったアラフォー。