中国メディアの新浪網によると、中国海軍軍事学術研究所の副研究員の経歴がある曹衛東上級大佐(注:参照)が、中国が大連で建造中の国産空母が間もなく進水するとの見方を示した。(写真は新浪網の30日付報道の画面キャプチャー)

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 中国メディアの新浪網によると、中国海軍軍事学術研究所の副研究員の経歴がある曹衛東上級大佐(注:参照)が、中国が大連で建造中の国産空母が間もなく進水するとの見方を示した。

 中国はウクライナから1998年に購入した空母「ワリヤーグ」を大連まで曳航して、改めて建造を続行。2012年9月に「遼寧」として就役させた。ただし、遼寧は少なくとも現在は実戦用ではなく、空母の研究と運用の訓練を続けているとみられる。

 2隻目も空母も2015年2月ごろまでには、建造中であることが確実視されることになった。「軍事ファン」が撮影されたとされる写真もインターネットに頻繁に投稿された。中国軍は秘密主義の傾向が極めて強いことから、軍が「情報の露出」を容認している、または積極的に露出を図っていると考えてよい。

 曹副研究員は改めて写真を確認し、「飛行甲板も完成状態のようだ」と説明。船体全体も基本的に完成していることから「進水の日はそう遠くはない」との考えを示した。建造の順番として、進水させて波止場に係留して、艤装や動力装置の据え付け、上部構造部分の建造を行うという。

 国防部はこれまでに、新たな空母の排水量は約5万トンで、通常動力を採用する。また、「J-15(殲-15)」戦闘機とその他の固定翼機を搭載する。「遼寧」と同様に搭載機を発艦させる際のカタパルトはなく、先端で上方に反り上がった飛行甲板により、いわゆる「スキージャンプ式」で発艦させる。

 新たな空母については、指揮系統など電子システムが刷新されるので、外見は遼寧と同様だが、情報処理などで「中国の心」を持つようになるとの見方もある。さらに、船体内部の設計変更で、搭載する「J-15」の機数も遼寧よりも多くなるとの考えを示す専門家もいる。

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注:曹衛東氏については、2012年ごろまでの報道では、「中国海軍軍事学術研究所の副研究員」と紹介されていが、その後、「海軍某研究所研究員」と紹介されるようになった。さらに現在は「軍事専門家」と紹介されることが多い。中国では軍籍を持ったまま「軍事評論家」としての活動をする人がそれほど珍しくない。

 曹氏は1956年11月生まれとされる。現在の軍籍や階級は明らかにされていないが、昇級や退役の情報は伝えられていない。新浪網は上記記事で曹氏を、「軍内部の人物」と紹介した。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の30日付報道の画面キャプチャー)