中国メディアの京華時報は30日、中国とタイを結ぶ高速鉄道建設で、タイ側の言い分が「変更」を繰り返し、同国では最大野党の民主党がプロジェクトの再評価と再検討をするよう同国政府に書面で要求したと報じた。(イメージ写真提供:(C)Guo Zhonghua/123RF.COM)

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 中国メディアの京華時報は30日、中国とタイを結ぶ高速鉄道建設で、タイ側の言い分が「変更」を繰り返し、同国では最大野党の民主党がプロジェクトの再評価と再検討をするよう同国政府に書面で要求したと報じた。

 タイのプラユット首相が中国とタイを結ぶ高速鉄道建設について、国会に審議を要請したのは2014年11月18日だった。同国会は同年12月16日に、タイ・中国両政府の覚書を承認した。

 両国は15年5月、同鉄道建設にあたって、中国がタイに対して借款を与えることで合意した。

 タイ側は2015年6月、タイ南部の首都、バンコックとタイ北部のノーンカーイを結ぶ「高速鉄道ではなく、最高時速160-180キロメートルの中速鉄道を建設。建設距離は873キロメートル」と発表。

 ところがタイ政府は2016年3月25日になり、「タイ側が費用をすべて調達し、中国からの借款は受けない。技術と信号システム、列車は中国のものを利用するが、工事はタイ国内の企業が請け負う。物資と設備、労働力もタイ側が提供する」と発表した。

 タイ政府はさらに、建設の対象となるのはバンコック-ナコーンラーチャシーマー間の約250キロメートル。最高時速は250キロメートルと発表した。タイは事実上の二大政党制で、現在の与党はタイ貢献党(プアタイ党)だ。

 最大野党、民主党の党首であるアピシット元首相は28日、プラユット首相に「当初計画の3分の2以上をカットして、中国まで連結しない鉄道路線では、経済効果が大きく縮小する」として、鉄道建設のプロジェクトの再評価と再検討をするよう求める文書を手渡した。

 京華時報はタイのバンコック銀行の中国支店の責任者が、中国の路線と連結し、タイ南部まで伸びる高速鉄道を早急に建設すべきとの考えを示したと紹介。同責任者は「中国はすでに、全世界における高速鉄道建設の指導者であり、中国の鉄道建設プロジェクトは全世界に普及している。中タイ鉄道は中国にとっては全世界のなかの小さな一部だが、タイは(全世界の中で)先手を取って、南北貫通鉄道を実現させるべきだ。同鉄道はタイと周辺地域の経済の動脈になる」と述べたという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Guo Zhonghua/123RF.COM)