29日、韓国・中央日報は、「韓国はお金を出して中国人観光客を買っている」と報じている。写真は明洞の中国人観光客。

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2016年3月29日、韓国・中央日報は、「韓国はお金を出して中国人観光客を買っている」と報じている。30日付で参考消息網が伝えた。

08年の金融危機以降、韓国経済を支えてきた三つの要素は、サムスンのスマートフォン“Galaxy”、自動車ブランド“現代(HYUNDAI)”、そして“中国人観光客”だ。しかし、最近になって中国人観光客をめぐり「奇妙な現象」が起きているという。

3月初め、ある韓国の旅行会社は、ハルビン市の旅行会社から20人のツアー客を引き継いだ。彼らはソウルや済州島をめぐる4泊5日のツアーの参加者だが、問題は900元(約1万5000円)という破格のツアー料金。これは、ソウルとハルビンの往復航空券よりもずっと安い値段だ。背景には、韓国の旅行会社が中国の旅行会社に紹介料として1人当たり300元(約5200円)を支払っていたという事実があった。つまり、中国から観光客を買っているのだ。

これによって起きるのが旅行商品の投げ売りだ。中国の旅行会社は、中国人観光客を集めたい韓国の旅行会社の中から高い紹介料を払ってくれるところを選ぶ。中国人観光客が韓国に到着して初めて韓国の旅行会社の利益が生まれるため、韓国の旅行会社はさまざまな方法で料金を下げようと必死だ。そして、その埋め合わせは中国人観光客の買い物で行う。免税店から入る手数料はわずか7%であるため、旅行会社は個別に契約した普通の店に中国人観光客を連れて行き、そこで買い物をさせる。

しかし、こうした現象は韓国のイメージを損ねている。中国人観光客も安いツアー料金で韓国に来たのだから、買い物を求められること自体はやぶさかではない。ただ、問題は商品の種類にある。中国人客は、韓国の有名なブランドの化粧品や電気製品を購入したいと思うのだが、ガイドに連れて行かれるのは聞いたこともないようなブランドの店ばかり。買いたくもない商品を買わされ、買わなければガイドに侮辱されるといった状態が生まれ、韓国旅行の満足度が大きく損なわれているのだという。(翻訳・編集/北田)