『香川真司 (蒼きSAMURAI) 』(汐文社)

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 29日、日本代表はシリアを5-0で下し、W杯アジア2次予選で1位通過を決めた。内容的にも満足のいく結果に、ハリルホジッチ代表監督も満足気な様子だったが、勝利の美酒に酔いしれる暇もなく、香川真司や原口元気など、ドイツ組の選手たちは試合終了のわずか3時間半後の便で渡欧した。

 成田空港といえば、いまやキングカズや本田圭佑などさまざまなスターたちが奇抜なファッションを披露する場となっている。これを“成田コレクション”と呼ぶなど、サッカーファンの楽しみの一つとしても有名だ。しかし、この日のメンバーは良くも悪くも注目されるような特殊なファッションをする者はいないはずだった。ところが、一番地味だとされていた香川真司のファッションに、ある“異変”が起きていたのだ。

「香川のファッションは、良くも悪くも地味なものが多く、ひどい時には浪人生と呼ばれたり、年俸数億円を稼ぐスターにはとても見えませんでした。しかし、この日の香川は全く違ったんです。七分袖のヒョウ柄の紫色のセーターと、黒い革のパンツを着用していて、かなり目を引くものでした。今はやりの性別を超えたノージェンダーファッションというんですかね。高そうな腕時計も金色に光ってましたよ。ファンからは『かっこかわいい!』『なんか新鮮だな』『かっこいいかどうかはともかく、いい傾向だと思う』と、なかなかの評判でしたね」(スポーツライター)

 過去にファッションには無頓着と公言していた香川だったが、今回の服装は明らかに違った。キングカズや本田とはまた違ったセンスを見せつけてくれたのだ。では、香川のこのファッションは一体誰に影響されたのだろうか?

「香川の周りでノージェンダーファッションといえば、同じドルトムントのエースFWピエール=エメリク・オーバメヤンが浮かびますね。先月のハノーファー戦で披露した、全身白で肩口から大量の羽根が飛び出し、頭には水色のニューエラのキャップを逆被りしたファッションは衝撃的でした。そのまま『紅白歌合戦』にも出られそうなほどのド派手さでしたよ。もしかしたら、香川はこのオーバメヤンに影響を受けたのかもしれません」(同)

 キングカズは、コンビニに行くためにスーツに着替えるというウワサが立つほど、常にファッションに気を使っている。それは、子どもたちに“スターになればカッコいい私生活を送ることができる”という夢を見させるためだ。現代表でいえば、本田もそのスピリットを受け継いでいるといえる。香川も今回のようにピッチ外からスターらしい振る舞いをすれば、さらにピッチ内でも輝けるのかもしれない。
(文=沢野奈津夫)