UFOキャッチャーでひと儲け!「プライズ商品」せどり術
 ひと昔前とは打って変わり、若者からお年寄りまで様々な年齢層が集うゲームセンター。今やこの憩いの場は、ビデオゲームやコインゲームだけでなく、UFOキャッチャー(クレーンゲーム)など、いわゆる「景品がもらえるゲーム」の種類も非常に豊富だ。そして今、このクレーンゲームで獲得できる景品(プライズ商品)が、せどり商品として注目されている。

 クレーンゲーム事情に詳しいフリーライターのToyBox氏によると、クレーンゲームの景品は毎週のように変わり、「入荷日に行かないと手に入らないものまである」らしく、そういった景品に対する需要が高まっているのだと言う。

◆今もっとも注目すべき“せどり商品”は「ぬいぐるみ」

 現在、ゲームセンターのホームページには、製品ごとに入荷する店舗名が掲載されており「欲しい景品がいつ入荷するかわかる」とToyBox氏は言う。闇雲に、店舗間を渡り歩くより「まずはホームページで入荷時期や入荷店舗を確認することが大事」なのだそうだ。

 また、この手のマニア商品は、ショーケースなどで売買されることがほとんどだが、ぬいぐるみをはじめとしたクレーンゲームのプライズ商品については、「少し事情が違う」とマニアグッズ転売歴15年の佐久間綾人氏は言う。

「秋葉原など全国のフィギュアが集うような場所では、フィギュアが非常に高値で取引される一方、ぬいぐるみなどのグッズは安価で取引されています。しかし、これはマニアが集う場所での話。ネットでは、ぬいぐるみなどが逆に高値で取引される傾向にあります」

 ここまで聞き、誰もがパッと思いつく販売サイトは、おそらくヤフオクだろう。だが「ヤフオクでのせどりはNG」だと佐久間氏は続ける。

「yahooオークションでは、入荷日当日は非常に高値で取引されますが、1〜2日経過すると一気に値崩れをおこし、相場以下で取引されてしまいます。また、出品時の商品撮影や取引時の銀行振込・発送の手間なども面倒。そこで注目したいのがAmazonの小口出品です」

◆ぬいぐるみ転売の救世主「Amazon小口出品」

「amazon小口出品」とは、amazonID登録をしたユーザーなら月額料金不要で1点から出品できるシステム。掲載されていない商品やアパレル、食料など一部商品は出品登録が出来ないが、せどりで入手出来る商品なら大体の物が出品可能となっている。

「yahooオークションに比べ、写真撮影の手間もなく、落札時の面倒な入金確認も不要。転売用のぬいぐるみを入手したら、出品登録をするだけ。あとはamazonが勝手に販売をしてくれます。買い手がつくとamazonからメールが届くので必要書類を印刷し、梱包して発送するだけです」(佐久間氏)

 さらに、梱包して発送する手間も「『フルフィルメント by Amazon(FBA)』というシステムを利用すれば自分でやる必要はない」と言う。出品した商品をamazonに渡すだけで、販売後の面倒な手続きもすべてamazonがやってくれるのだとか。売れたのを確認して発送作業をする必要もないとは、まさにせどりユーザーの為のシステムと言っても過言はないだろう。

◆なぜネット販売だと「ぬいぐるみ」が売れるのか?

 しかし、ぬいぐるみが高値で取引される理由は、何なのだろうか? 「入荷日に行かないと手に入らないものまである」とToyBox氏は語っていたが、店舗によって、それほどまでに事情が違うものなのだろうか? 「ぬいぐるみの買い手のほとんどが地方在住者」だと言うToyBox氏に、その辺りの事情を聞いてみた。

「まず、地方と都心部ではゲームセンターの絶対数が違います。都心では大量に入荷する店舗が多いのですが、地方では最小ロットしか入荷せず、なくなったらそれっきりという店舗がほとんど。地方のゲームセンターでは、何年も前の人気のないぬいぐるみが、色あせたままクレーンゲーム筐体に投入されたままになっています」

 ネットが発展したことにより、情報の入手速度は全国どこでも同じとなったが、入手出来るチャンスは相変わらず都心が有利。つまり、地方在住のマニアには、ネット販売は非常に便利で手軽な入手ツールとなっているわけだ。

 プライズ商品のレア度によって変わるものの「月3〜5万は稼げる」(佐久間氏)という「プライズ商品せどり」。クレーンゲームの腕に自信がある人は、一度Amazonでの販売に挑戦してみてはどうだろうか?
<文・写真/板倉正道 協力/ToyBox・佐久間綾人>

【ToyBox】
クレーンゲーム事情に詳しいフリーライター。最近ではコミックマーケットで「クレーンゲーム攻略マニュアル」を頒布している。

【佐久間綾人】
デジモノ系雑誌で活躍するフリーライター。秋葉原でイベントなども主催する、筋金入りのアキバ住人。