海洋調査を前進させる「ボーイング製無人潜水艦」

写真拡大

ボーイングの無人潜水艦(UUV)「Echo Voyager」は、継続的に6カ月間にわたり約1万2,070kmの深海を探査することができ、連携する水上艦を必要としない。

SLIDE SHOW 「海洋調査を前進させる「ボーイング製無人潜水艦」」の写真・リンク付きの記事はこちら
Defense, Space & Security (BDS)

2/2

Prev Next

ボーイングの無人潜水艦(UUV)「Echo Voyager」は、6カ月間にわたり約1万2,070kmの継続的な航行が可能で、連携する水上艦を必要としない。

全長51フィート(約15.5m)、重量50トンのEcho Voyagerは、ボーイングのほかのUUVと同様に、リチウムイオンまたは銀亜鉛バッテリーを動力としており、1回の充電で数日間動作できる。だが、電力が減ってくるたびに水上船のところまで上昇する必要はなく、ディーゼル発電機を作動させてバッテリーを充電する(水上で発電機を始動させ、排気ガスはパイプで放出される)。

Echo Voyagerは、GMのハイブリッドカー「Chevrolet Volt(日本語版記事)」に大量の燃料を搭載させ、ガソリンスタンドに寄ることなくサンフランシスコから香港まで走行できるようなものだ(Chevrolet Voltより燃費は悪い。水力抵抗に逆らって進むため、Echo Voyagerの燃費効率は、わずか約3.2km/Lとなっている)。

約3,400m以下の深度でも動作可能なEcho Voyagerは、海底にあるインフラ調査や海水のサンプル採取、あるいは海底の等深線マップを作成したり、石油やガスの探査に役立てたりできるとボーイングは説明している。さらに、人工衛星経由で陸上の基地にデータを送信できるという。

Echo Voyagerは長時間の自動運転が想定されているため、バックアップ用のシステムなどが搭載されている。そのためEcho Voyagerが巨大なサイズになっていると、ボーイングの研究開発部門Phantom Worksの海洋・陸上ディレクターを務めるランス・タワーズは説明している。

Echo Voyagerは、カリフォルニア州ハンティントンビーチにあるボーイングの水深約11mのプールですでにテストを行っており、今年の夏にはカリフォルニア沿岸の海中で試験を開始する計画だ。

ボーイングは、Echo Voyagerの価格や発売時期については明らかにしていない。