日本を訪れる中国人旅行客の爆買いは日本に経済的利益をもたらし、大きな経済効果をもたらしているが、こうした経済効果は日中関係や日本人と中国人の関係を改善する原動力になっているのだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れる中国人旅行客の爆買いは日本に経済的利益をもたらし、大きな経済効果をもたらしているが、こうした経済効果は日中関係や日本人と中国人の関係を改善する原動力になっているのだろうか。

 中国メディアの中国経済網はこのほど、米紙が「日中両国民には依然として互いに対する反感が存在する」と伝えたことを紹介。多くの中国人が日本を訪れ、日本は中国人旅行客の爆買いによって利益を得る一方で、関係改善にはつながっていないと伝えている。

 記事は米国のシンクタンクが2015年4月から5月にかけて、アジア太平洋諸国の人びとを対象に、他国に対する印象を調査したことを紹介。同調査によれば中国人のわずか12%が日本人に好感を持っていたのに対して、中国人に好感を持っていた日本人はわずか9%にとどまった。

 続けて記事は、日中の両国民が互いに好感を抱きにくい理由について、米紙が「中国メディアが旧日本軍による中国侵略を繰り返し報道していることが理由の1つ」と指摘したことを紹介。確かに中国では日本による侵略についての報道のみならず、抗日ドラマが連日放送されており、そのような環境では日本に親しみを感じる中国人が増えるはずがないと言える。

 逆に、もし日本が中国に侵略された歴史があり、日本国内で毎日のように中国による日本侵略の歴史が報道されていたなら、恐らく日本人も歴史ゆえに中国人を憎むようになるだろう。

 また日本人が中国人に好感を抱きにくい理由として、記事は同じく米紙が「文化の違い」を指摘し、日本人は秩序や清潔さを愛するゆえに、中国人旅行客の悪習は好感を抱けない要因となっていると説明。そのため爆買いは今のところ日中両国民の亀裂を修復する力にはなっていないと分析している。

 一方で、日本を訪れた中国人旅行客のうち、「訪日をきっかけに、日本に対して抱いていた印象が一変した」、「日本人の礼儀正しさや街の清潔さに感銘を受けた」という人は多い。爆買いが直接的に日中国民の感情を改善させていないとしても、少なくとも中国人旅行客は日本に対して好印象を抱いて帰国していることは間違いない事実と言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)