3月22日にリリースされたiOS9.3。このiOS 9.3には、位置情報と時刻から夜になると自動的にディスプレイの表示を暗くし暖色系に切り替えるという「Night Shift機能」(ブルーライトをカットして安眠を支援する)、Healthアプリの機能強化、メモアプリのTouch ID対応、3D Touch対応アプリの拡大などが盛り込まれているほか、時計の日時を1970年5月以前に設定すると再起動後に起動停止してしまうという、いわゆる「1970年問題」が修正されている。

そのため、古い機種であっても今回のアップデートは、多くのユーザーに必要な大きな意味をもつアップデートともいえる。

ところが、このアップデートができないという人が続出した。
実は、今回、複数のトラブルが起こっている。
1. iPhone5s以前、iPad Air以前という古い機種でアップデートができない
2. ソフトウェアアップデート画面に「iOS 9.3」が表示されず、アップデートができない
3. アップデート後、Apple ID とパスワードの入力が求められ、アクティベーションできない
4. iOS 9.3へアップデートしたiPad 2で端末のアクティベーションができない
5. iOS 9.3へアップデートしたiPhone 6/6s/6s PlusなどでSafariやメールアプリのURLリンクをタップするとフリーズする

というものだ。

大きくは
「アップデートできない」問題
「アクティベートできない」問題
「フリーズする」問題
に分けられる。

◎アップデートできない
筆者の機種はiPhone 5で、先週金曜にアップデートしようとしたところ、「アップデートを検証できません」エラーでアップデートができなかった。
その時点で「古いiPhoneでアップデートできないらしい」という声をすでに聞いていたので、時間をおいてみることにした。

月曜の段階でもう一度試したら、今度は「ソフトウェアアップデート画面にiOS 9.3が表示されず、アップデートができない」という状態になった。

最初のエラーは、当初すでにアクティベーション関連の不具合が見つかっており、iOS 9.3の配信が停止されていた時期がある。そのため、「アップデートを検証できません」エラーとなったと思われる。
2度目のエラーは、最初に試したアップデート時にiOS 9.3をダウンロードしていることから先に進まなかったようで、筆者の場合、iOS 9.3のアップデートファイルを削除することで、「iOS 9.3をインストールしますか?」の状態まで戻すことができた。

このあたりで、iOS 9.3にまつわるアップデートトラブルが多発していることから様子見に入り、昨日の古い機種に対応したらしいという情報を得て、無事アップデートに至った。

◎アクティベーションの不具合
今回は、さらにアクティベーションでの不具合があったことから、余計なトラブルの拡大になったようだ。
現在、Appleのサイトに掲載されている情報(https://support.apple.com/ja-jp/HT206203
)では、
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一部の iOS デバイス (iPhone 5s 以前や iPad Air 以前) を iOS 9.3 にアップデートすると、ソフトウェア・アップデートの一環として、そのデバイスを設定するために使用した Apple ID とパスワードの入力が必要になることがあります。
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として、その回避策が示されている。

つまり、デバイスを設定したときの最初のパスワードが、このアクティベート時に要求されるという。これは混乱してしまう。
この場合、
・PC上のiTunesからデバイスのアクティベートを行う
・PCからiCloud.comにサインインしてアクティベーションロックを解除する

などの作業が必要となる。

また、iPad 2(GSM モデル)の場合、PC上のiTunesを使ってもう一度iOS 9.3(おそらくiPad2用のもの)にアップデートする必要があるという。

ただ、回避策には、母艦となるPCが必要なことから、まだまだトラブルは収束しないのではないかという気もする(最近は母艦PCなしにiPhoneを使用する場合も多いはずなので)。

筆者の場合、幸いなことに記憶していたApple IDとパスワードでアクティベートに成功(おそらく変えていないということで、セキュリティ的にはNGなのだが)。

なお、最後の「フリーズする」問題だが、こちらは、まだ公には解決策が提示されていない。
それも含めて、次のアップデートを待つというのが回避策なのかもしれない。


大内孝子