出場した2次予選の6試合で連続無失点を継続する西川。最終予選でさらなる記録の更新に挑む。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 5-0と快勝を収めたワールドカップ・アジア2次予選のシリア戦、ゴールを守った西川がワールドカップ予選6試合連続完封という新記録を樹立した。
 
 昨年11月のカンボジア戦で、川口能活、松永成立と並ぶ5試合連続無失点を記録していた西川は、シリア戦でも素早い反応でゴールを死守した。
 
 特に「今日はなんとしても無失点で抑えたいという気持ちがプレーにつながったと思います」と、シリアにチャンスを作られた終盤、2度のビッグセーブを披露。
 
 まず86分、「身体に当ててやろうと必死だった」と、フリーで打たれたボレーシュートをファインセーブ。88分には今度はフリーでヘディングシュートを放たれるも、冷静に阻止した。
 
「結果として0に抑えられて良かったです。ひとつの自信になりました」と笑顔で語る言葉には確かな力強さがあった。
 
「見ている人は楽しかったのかなとは思います」と終盤、オープンな展開となるなか、相手の好機をしっかり撥ね返し、ゴールラッシュへとつなげた働きは非常に大きかったと言えるだろう。
 
 さらに自身の記録達成だけでなく、「今日は理想的な展開。連続ゴールが懸かっていた(本田)圭佑が決め、(香川)真司も期待され、真価が問われると言われていたなかで結果を残し、後は埼玉なので(原口)元気が決めるだけだったので、結果的に本当に良かった」と、記憶に残るゲームにもなったようだ。
 
 ただ、西川が存在感を示す一方、守護神争いが熾烈を極めているのも事実だ。
 
 今回のアフガニスタン戦(3月24日)、シリア戦では、昨年6月のシンガポール戦以来、約9か月ぶりに川島が復帰。筋肉系の負傷の影響で、出場こそなかったが、「数年に渡り先発の座にあり続けた素晴らしい選手。そういう選手を簡単には除外できない。GKとして良い年齢に差し掛かっているし、人間性が素晴らしい。チームが成功する雰囲気を作ってほしい」と、ハリルホジッチ監督はその経験値の高さを認める。
 
 また、本人も代表から遠ざかっていた点については「焦りはないですね。自分のやることは変わらない。長く自分がプレーしてきた分、チームに還元できることはあると思うし、自分には自負があるので続けてやっていくだけです」と、確かな口調で語る。
 
 さらにアフガニスタン戦で先発した東口もふたりの間に割って入ろうとしている。指揮官は東口のフィードの速さと正確性を評価しているという。
 
 振り返ればこれまでの日本代表も川口、楢粼といった実力者が激しいレギュラー争いを展開し、切磋琢磨してきた。西川は最終予選でも無失点記録継続へ挑むことになるが、川島、東口が守護神の座を奪ってもなんら不思議はない。
 
 今後、ハリルホジッチ監督の信頼を掴むのは誰か。リーグ戦でのパフォーマンスを通じながら、競争を見守っていきたい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)