中国人観光客が急増するのに合わせて、日本国内で社会問題として取り沙汰され続けてきた中国人観光客のマナー問題。この問題、果たして未来永劫続くものなのだろうか。日本在住の中国人ジャーナリスト・張石さんが27日、中国メディア・騰訊に「中国人観光客のマナーが向上してきた」との声が日本で出始めているとする文章を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Hirotaka Ihara/123RF)

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 中国人観光客が急増するのに合わせて、日本国内で社会問題として取り沙汰され続けてきた中国人観光客のマナー問題。この問題、果たして未来永劫続くものなのだろうか。日本在住の中国人ジャーナリスト・張石さんが27日、中国メディア・騰訊に「中国人観光客のマナーが向上してきた」との声が日本で出始めているとする文章を掲載した。

 文章は、中国人観光客のマナー問題が「確かに存在すると言うべき」としつつ、日本の商業者は一部の中国人によるマナーの悪い行為を「中国人」と一絡げにして論じることを望んでいないと説明。日本国内のメディアに掲載された「宿泊した中国の人たちはマナーも態度もよかった」という旅館経営者の話を紹介し、ネガティブな、批判的な見方が全てではないことを紹介した。

 また、中国人観光客のマナー問題にはとくに「国の違い、経済発展の違い」に起因する文化的問題も存在すると指摘。その例として中国人観光客の声の大きさを挙げ、土地が狭く人が密集しているゆえ抑揚の少ない言語文化を持ち、小声で話すことが習慣化している日本と、土地の広さゆえ大声で話すことが習慣化している中国との差異であると論じている。

 さらに、お金を払う前に商品を開封するのは、「中国にはニセモノが多いゆえ、開封しないと心配」という経済文化の発展段階の違いがあること、トイレの使い方の問題にも文化や発展の違いという背景があることを事例として紹介。そのうえで、批判ばかりが目立ってきた日本のメディアにおいて、「文化や発展段階の違いで衝突が起きるのは当然の話だ」という解釈がなされるようになってきたことを評価している。

 文章はまた、中国人観光客のショッピング天国の1つとなっている銀座で、商店関係者たちが「中国人のマナーが向上している」と語るとともに、「銀座で楽しく時間を過ごすための提案、例えば食べながら歩かない、列に並ぶなどといった内容を盛り込むとともに、銀座の歴史や特徴、風景も紹介」した外国人向けガイドブックを作成中であることも紹介。

 そのうえで「彼らは、中国人観光客が『郷に従う』努力をするのを喜びとともに見つめている。その眼は時として厳しいが、優しさにも満ちているのだ。彼らは中国人のマナー問題を文化的、客観的に理解している。ここで愉快に過ごしてもらうために弛みない努力もしている。彼らのやり方は建設的なのだ」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Hirotaka Ihara/123RF)