全8戦完封も警鐘鳴らす麻也…評価する部分は“少なく”、雑な部分が“多かった”

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[3.29 W杯アジア2次予選 日本5-0シリア 埼玉]

 2次予選の全8試合に先発フル出場を果たした唯一の選手だ。だからこそ、DF吉田麻也の言葉には重みがある。シリアから5-0の快勝を収め、2次予選首位通過を決めた。そして、8試合連続完封を成し遂げたものの、守備の要は「満足することはない」と表情を引き締める。

 前半17分にオウンゴールで先制した日本は1-0として前半を折り返した。後半には攻撃陣が爆発して4点を加点。守備陣もシリアに得点を許すことはなかったが、GK西川周作のビッグセーブに救われた場面が何度も訪れたように、カウンターから幾度となくピンチを招いた。

「後半に関して言えば評価する部分は少ない。無失点に抑えたところだけだと思う」と吉田は厳しい表情を見せた。ラインコントロール、リスクマネジメント、カウンターに対しての守備などが「あまりにも雑な部分が多かった」だけでなく、「僕を含めてイージーなミスが多かった」。後半途中からは相手選手が前線に残ることが多くなり、カウンターを浴びる場面が増えた。その分、相手最終ラインの裏にもスペースができて得点を重ねられた点は「良かった」と振り返りながらも、リスクを減らしていかなければいけないと警鐘を鳴らす。

「最終予選のレベルは高くなるし、今日の試合のようにビッグチャンスを作られれば必ず失点すると思う。ピッチの中で解決策を見つけて、瞬時に判断できるようになっていかないといけない」

 しかし、課題が出たことに関しては前向きに捉えている。「今はチームを作り上げている部分なので、課題を見つけて克服して新しいものを作り上げていくことが大事。2年後のW杯を意識して作り上げていかないといけない」。無失点での2次予選を突破は、すでに過去のこと。代えの利かない男の視線は、すでに最終予選、そしてW杯本大会へと向けられている。

(取材・文 折戸岳彦)


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