決定機迎えるも…代表初ゴール逃した酒井高が思い出した言葉

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[3.29 W杯アジア2次予選 日本5-0シリア 埼玉]

 タッチライン際で上下動を繰り返して躍動した。右SBの位置に入ったDF酒井高徳は、「常に圭佑くんの動きを見ていた」と右サイドハーフのFW本田圭佑との好連係で幾度となく敵陣深くまで攻め込んでチャンスを創出した。

「タッチライン際に立つだけだと相手に的を絞られやすい。ちょっとラインから離れてボールを受けたり、わざとライン際に張って圭佑くんとワンツーで受けるような形とか、そういうバリエーションを常に頭に描いてやっていた」

 ポジショニングを細かく変えてボールを呼び込もうとする。そして、「圭佑くんがシンプルに使ってくれた」ことで、スピードに乗った状態でパスを受けることも多かった。「お互いがしっかり見合いながら、プレーできたのは非常に良かったと思う」と充実感を滲ませている。

 そして、前半26分には2人のラインから決定機が創出される。DF吉田麻也のフィードから最終ライン裏に抜け出したFW岡崎慎司とのパス交換から、ゴール中央で本田がボールを受ける。右サイドからPA内に一気に侵入した酒井高が、本田からの絶妙なパスを左足で合わせようとしたがシュートはジャストミートしなかった。

 自身の代表初ゴールのチャンスを逃した酒井高は、一つの言葉を思い出したようだ。「前にドイツのチームメイトに『チャンスが来たときにゴールが決まったと思ったら絶対に入らない。ゴールが決まってから喜ばないとダメだ』と言われた」。そして、まさに本田からパスが出た瞬間、酒井高は「『決まった』と思ってしまった…」ようだ。「自分のところで点を決めていれば、もう少し楽に試合を進められたと思うし、決めたかったですね」と反省が口を突いた。

(取材・文 折戸岳彦)


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