5-0締めに貢献した西川「攻撃ではリベロとして、守備ではGKとして」

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[3.29 W杯アジア2次予選 日本5-0シリア 埼玉]

 2試合ぶりにゴールマウスを守ったGK西川周作(浦和)が攻守にわたって存在感を見せ、2次予選8試合連続無失点と5-0の圧勝に大きく貢献した。

「まずはゴールを守るということを大事にしながら、攻められてもしっかり守ろうと思っていた。自分がボールを取って(原口)元気に渡したところから得点も入ったので、今日はイメージどおりできた」。所属チームの本拠地として勝手知ったる埼玉スタジアムで完璧な仕事ぶりを披露し、自画自賛の表情を浮かべた。

 24日のアフガニスタン戦(5-0)ではGK東口順昭が先発。守備機会のほとんどない試合でしっかりとした集中力を見せ、無失点勝利に貢献した。ベンチから戦況を見つめていた西川は「こういう試合こそGKにとっては難しい」とライバルの台頭に刺激を受けながら、一方でシリア戦に出たときのイメージを頭の中で反芻していた。

「攻めているときはリベロ役として背後を守る意識と、声を出してオーガナイズする意識。そして、守るときはGKとして、打たれたシュートにしっかり反応すること」

 その言葉どおり、前半7分には相手FWのチェイシングをかわしながら味方に巧みなパスを送ってボールをつなぎ、5万7475人の観衆の感嘆を誘った。シリアGKの“パンチングフィード”には「アウェーの試合のときに見ていたので、特に……」と冷静な目線。MF山口蛍が負傷で退いたあとに続いたピンチの場面では1対1で次々と好セーブを見せた。

「相手にチャンスを与えているのは課題だけど、打たれたシュートを自分が止められればこうしてゼロにおさえられる。今日の試合は自信になった」

 ゴール前では野獣の形相で守り、味方のゴールが決まればスタンドを盛り上げるジェスチャーもあった西川。ハリルジャパンの守護神としての存在感を一段高める90分間だった。

(取材・文 矢内由美子)


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