負傷の警官、流血も必死に抵抗  容疑者「警察が嫌いだった」/台湾

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(台北 29日 中央社)台北メトロ(MRT)新北投駅で29日起きた通り魔事件。男(28)に突然切りつけられて負傷した警察官は、居合わせた乗客らに危害が及ばぬよう、流血しながらも必死で抵抗し、被害の拡大を防いだ。

▽背後から襲い掛かる

警察によると、午後0時20分ごろ、巡回中の警察官が新北投駅のホームで、不審な男を見つけた。前日には台北市内で女児(4)が男(33)に殺害される事件が起きたばかりだったため、「お手伝いできることはありますか」と声をかけたという。男は笑みを浮かべたが何も語らず、2人はその後停車していた北投行きの電車に乗り込んだ。

その後、男は隠し持っていた果物ナイフで警察官の背後から切りかかり、頭、背中、右腕に傷を負わせた。警察官はもみあいになりながらも、他の乗客の安全を考え、男をホームに引きずり出し、駆けつけた警備員や別の警察官らとともに身柄を取り押さえた。負傷した警察官は病院に搬送されたものの、命に別状はないという。

▽容疑者の男「警察が嫌いだった」

現行犯逮捕された男は、調べに対して「警察が嫌いだった」と語っているが、犯行に至った経緯などについては依然黙秘を続けている。現在は無職で、前科はないが、障害者手帳を持っているという。警察は引き続き慎重に取り調べを進める方針。

(游凱翔、黄麗芸/編集:齊藤啓介)