スポーツの最中や公園で遊んでいる時に転ぶなど、子どもは脳しんとうを起こしやすい。すぐに元気を取り戻しても後遺症には注意してほしい。

カナダのオタワ大学医学部の小児科医らのチームが、脳しんとうを起こした子どもを約1か月追跡調査した結果、約3割に危険な後遺症があることがわかり、米医師会誌「JAMA」(電子版)の2016年3月8日号に発表した。

脳しんとうは、頭に強い衝撃を受けた時に脳がゆさぶられ、一瞬めまいや記憶喪失を起こす症状だ。軽い場合はすぐに回復するが、重い場合は次のような症状が残り、「脳しんとう後症候群」と呼ばれる。

(1)頭痛が続く(2)集中力が低下する(3)眠れなくなる(4)怒りっぽくなる(5)耳鳴りが続く(6)体がだるくなる(7)音に敏感になる(8)返答が鈍くなる、などだ。

研究チームは、脳しんとうで病院に搬送された5〜17歳の子ども3063人を対象に、上記の症状が残っているかを28日間追跡調査した。その結果、31.0%の801人が「脳しんとう後症候群」であることがわかった。

チームでは「脳しんとうを起こした後は、回復後もしばらく安静にすることが大事だ。そして経過を注深く観察し、気になる症状があればすぐに再受診してほしい」と呼びかけている。