【五輪代表】スポルティング戦同点PKの原川力。「韓国戦の勝利で自信がついたし、1失点くらいでは動じない」

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 ポルトガルに遠征していたU-23日本代表が3月28日、当地のリオマイオール・スタジアムでポルトガル2部スポルティングB(セカンドチーム)と強化試合を行ない、1-1で引き分けた。2-1で勝った同25日のU-23メキシコ代表戦から先発6人を入れ替えた一戦は、10分にPKで失点したものの76分、原川力が同点PKをゴール左隅に決めた。
 
 PKは原川みずからが得たものだった。相手のクリアボールをダイレクトで狙い、DFのハンドを誘発。自らキッカーを務めた。1月のリオ五輪アジア最終予選の準決勝・イラク戦では、1-1の後半アディショナルタイム3分に五輪決定弾となるミドルシュートを決めた。あの時と同じように、相手クリアを拾って得点に結びつけた。
 
「普段だったらトラップして打っていたけど……」
 そう言った後にこう続けた。
「最終予選でゴールを決めたことで、勇気を持ったプレーができるようになった。大胆にいこうと」
 
 戦いの舞台がアジアから世界に移ったことも明確に意識している。
「世界は判断が早いので、すぐ打たないと詰められる。プレミアでも、あの場面ならダイレクトで打っていますし」
 トラップを省略する積極性が同点ゴールを呼んだ。
 
 スポルティングBはポルトガル2部で現在24クラブ中11位だが、メキシコ戦も先発した原川は「スポルティングのほうがチームとしてやることがはっきりしていましたし、巧さ、やりづらさがあった」と感じたという。
 
 その一戦で、さらに感じたのは日本の成長だ。
「久々にアジア以外の国と戦いましたが、失点しても慌てなくなった。(最終予選の決勝・韓国戦で)2点ビハインドから勝ったことで自信もついたし、もう1失点くらいでは動じない」
 
 それだけに、後半のチャンスを生かせず「仕留めないといけなかった」と反省することも忘れなかった。
 
 手倉森ジャパンの初陣となった2014年1月のU-22アジア選手権(オマーン)の初戦イラン戦で、チームの第1号を決めた男。最終予選の活躍も含め、U-23代表では安定して結果を出している。
 
 しかし、京都から川崎に移籍した今季はベンチ外が続く。紅白戦ではSBを任されるなど、本職での出番が遠い状況だ。そのなかで迎えたポルトガル遠征では、1試合目が45分間、今回の2試合目がフル出場と、ともにボランチで実戦感覚を養うことができた。帰国後に再開するクラブでの競争に関しては、「とにかく試合に出ないと話にならない。目先のことからクリアしていきたい」と話す。
 
 代表での活躍を川崎でも示すため、リオ五輪まで生き残るため、この日の同点ゴールを浮上のきっかけにする。