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ソニーは、3月26日・27日に東京都・有明の東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan 2016」において、TVアニメ「冴えない彼女の育てかた」のメインヒロイン"加藤恵"を体験できる「加藤恵Project」を出展した。ここでは、4Kテレビとソニーのインタラクティブ技術を使って"加藤恵"との対話を楽しめる「加藤恵と過ごす日常の研究 〜あなたの4Kテレビでいっしょに暮らす恵〜」の展示の様子をレポートする。

「加藤恵と過ごす日常の研究 〜あなたの4Kテレビでいっしょに暮らす恵〜」は、2015年1月にフジテレビ「ノイタミナ」にてTVアニメとして放送された、ファンタジア文庫の人気ライトノベル「冴えない彼女の育てかた」(原作・丸戸史明氏/イラスト・深崎暮人氏)のヒロインである"加藤恵"が、Android TVを搭載した4Kテレビの画面の中から来場者の問いかけに答えてくれるもの。

これは、Android用のスマホアプリ「めざましマネージャー」シリーズを4KのAndroid TVで動作させる"実験展示"で、同作品のイラストを担当した深崎氏により4K対応の超高解像で"加藤恵"が描き下ろされており、アップにするとグラフィックの美しさが際立つ。また、"加藤恵"が発するボイスは、ごく自然に聞こえるが、担当者に寄れば声優の安野希世乃氏による録り下ろし音声と、声をサンプリングした合成音声とをシーンに応じて使い分けられているということだ。確かに言われてみれば合成音声とわかるが、じっくり聴かなければそれを感じさせないクォリティだ。

画面内の"加藤恵"は、起床時間になるとあらかじめ設定したユーザーの名前を呼んで起こしてくれるほか、天気や占い、スケジュール(Googleカレンダーの情報)、ゴミの日などの情報も教えてくれるという。また、Android TVリモコンに向かって「お腹減った」、「暇です」、「行ってきます」と声を掛けると日常会話のように答えてくれたり、「結婚しよう」といった無茶ぶりにもフラットな返しをしたりと、原作者・丸戸史明氏の監修の下、アニメに登場する"加藤恵"が忠実に再現されている。筆者が試した時は、会場内のノイズの影響でうまく聞き取ってくれないことが多かったが、担当者は「静かな場所では問題なく動作するのですが…」と苦笑していた。

なお、同展示の基盤となっているスマホアプリ「めざましマネージャー」は、ソニーが開発した音声対話システムを利用した目覚ましアプリだ。同社の担当者は「音声対話システムを利用してキャラクターを動かすアプリを作ろうという話になった際、単に対話するだけでなく、何か役に立つようなファンクションとして目覚まし機能を軸とした対話機能を思いつきました」とアプリの開発経緯を明かしてくれた。同アプリが非常に好評であるうえ、「冴えない彼女の育てかた」という作品が盛り上がっていることから、今回のイベントでは"加藤恵"というキャラクターを採用し、アプリを4Kテレビに対応させたということだ。

Android TVはテレビの電源が切れている状態であっても、アプリが設定した時間に自動的に起動させることが可能であることから、「目覚まし」機能との相性が良く、将来的にはテレビのコンテンツを操作できるようなものに発展させていきたいと語っていた。ちなみに今回の"加藤恵"は、あくまでも技術開発の実験として行われているもので、Android TV用としてあるいはスマホアプリの公式リリースについては「未定」とのことだ。

なお、同ブースではこのほか、特殊なプロジェクション技術を利用し、画面から加藤恵が飛び出すように映し出される「加藤恵の動きを再現する研究 〜恵が画面から飛び出す〜」や、水槽プロジェクションで後ろから映像を投影することで窓越しに加藤恵みと出会える「加藤恵のいる日常風景の研究 〜窓ごしに見る恵の表情〜」なども展示された。

(早川厚志)