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東芝は3月29日、製造業における次世代型ものづくりに対応する「次世代ものづくりソリューション」を2016年4月より提供すると発表した。

同ソリューションは、Industrie4.0やインダストリアル・インターネットなどと提唱される次世代型ものづくりの実現に向けて提供されるもので、主に4つのソリューションで構成される。1つ目は、さまざまな製品・装置の容易なスマート化・ネットワーク接続を提供し、現場・エッジでリアルタイム処理を実現する製造業向けIoTソリューション「Meister IoT(マイスター アイオーティー)」で、産業機器や製造装置に後付けや外付けの形でセンサや通信機能を付加し、現場の状況や機器操作などを遠隔地で実現するもの。同社の画像認識・画像処理技術を活用することで、従来のクラウドコンピューティングでは難しかったリアルタイム性の高い低遅延処理にも適用可能だという。

2つ目は、製品ライフサイクルの各プロセスをデジタルデータでシームレスにつなぎ、リアルタイムに蓄積するものづくり情報プラットフォーム「Meister DigitalTwin(マイスター デジタルツイン)」で、半導体から社会インフラ設備までの幅広いものづくりの経験から導き出された汎用的なデータモデルと統合ビッグデータソリューションを活用することで、製造から運転・保守までのライフサイクルでの多種多様なデータを関連付けすることを可能とするもの。リアルタイムで情報を蓄積できるため、現場で今起こっていることをデジタル上で再現することができ、統合的な管理可能とものづくりのバリューチェーンの全体最適化を図ることができるようになるという。

3つ目は、グローバルな製造現場や運転・保守現場のモニタリングデータをリアルタイムかつ精緻に見える化する、つながる工場の見える化ソリューション「Meister Visualizer(マイスター ビジュアライザー)」で、独自のリアルタイムデータ処理技術と、ユーザーインタフェース技術を連携させることで、ビジネスデータのほか、現場のデータや継続的な解析データをリアルタイムに見える化。1つの工場単位のほか、ネットワークでつながる全世界の各工場での生産状況や品質情報の把握も可能であり、スピーディな意思決定を支援するという。

そして4つ目は、独自の「事象パターン分析技術」を用いてさらなる品質・生産性向上を実現するものづくりビッグデータ分析・活用ソリューション「Meister Analysis(マイスター アナリシス)」で、製造プロセス内で発生する膨大なデータから、さまざまな事象の複雑な相関関係を分析することで、不良や故障の要因、新たなボトルネックなどを形式知化し、生産現場にフィードバックすることで、歩留りと生産性の継続的な向上を実現するものとなっている。

なお、同社では今後も、ものづくりの次世代化に向けて、製造現場だけでなく製品ライフサイクル全般でのソリューションを提供していくとしており、従来から製造業の主要業務プロセスをサポートしてきた、グローバルものづくりソリューション「Meisterシリーズ」の機能強化なども進めていく計画としている。

(小林行雄)