28日、韓国メディアによると、日本の学者約10人が韓国・世宗大学の朴裕河教授の旧日本軍従軍慰安婦問題に関する研究書「帝国の慰安婦」をめぐって激論を繰り広げた。これについて、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。資料写真。

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2016年3月28日、韓国・KBSによると、東京大学駒場キャンパスで同日、日本の学者約10人が韓国・世宗大学の朴裕河(パク・ユハ)教授の旧日本軍従軍慰安婦問題に関する研究書「帝国の慰安婦」をめぐって激論を繰り広げた。

4時間以上にわたる討論で、賛成派の学者らは「著書が提示する視点」と「著者の著述目的」を強調した。立命館大学の西成彦教授は、著書が慰安婦被害者らと日本軍の関係を「同志関係」と評価したことについて、「日韓対立のパラダイムを越え、戦争遂行の役割を強要された全ての男女が被害者だったかもしれないという新しい認識の可能性を教えてくれた」と述べた。東京大学の木宮正史教授は、「著者は慰安婦問題による日韓関係悪化の悪循環にどう対応するかを考えた」とし、「朴教授の問題提起は日本社会で、ある程度の有効性がある」と評価した。

一方、反対派の学者らは、朴教授の主張には「論理の飛躍」があり、学問的にも誤りがあると指摘した。中央大学の吉見義明教授は、慰安婦と日本軍の「同志関係」主張に関し、「慰安婦らが絶望的な状況でどれほど生き残りたかったかに対する視点が不足している」とし、「生き残るために特定の兵士の保護を望むケースがあったが、それをもって同志関係だったとするのは大きな誤りだ」と指摘した。立教大学の小野沢あかね教授は、「著書の問題点は『愛国』や『自負心』など、慰安婦被害者の証言にある言葉を、文脈を無視して恣意的に記録していること」と述べた。

また、討論では韓国検察が朴教授を起訴したことに対する批判も出た。早稲田大学の浅野豊美教授は、「学問の自由に関わる問題が裁判にかけられたら、社会の進化・発展が止まってしまう」と主張した。

この報道に、韓国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せている。

「日本軍が強制連行した証拠はたくさん残されている。韓国国民はおかしな主張に惑わされてはいけない」
「朴教授がなぜ韓国の教授として働けているのか分からない」

「日本の学者も著書に反対しているのに、韓国で『学問の領域だからそう理解することもできる』と主張する人がいることが信じられない」
「吉見教授の意見はとても人間的だ。慰安婦として生きていた女性が生き残るためにできた“小さな叫び”は一体どのようなものだったのか…」

「一番重要なのは、慰安婦被害者がまだ生きていて、つらいと訴えていること。日本は被害者の傷を癒すことだけを考えるべき」
「朴教授の主張が正しいかどうかは別として、日本人や韓国人が慰安婦問題について考える良いきっかけになったのでは?」(翻訳・編集/堂本)