今買っていい銀行株の見つけ方とは? 配当利回りと国債依存度から選んだ、 みずほFGなどおすすめ銀行株3つも紹介!

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日銀のマイナス金利導入で大きく値を下げた銀行株。その分、配当利回りが4%を超える銘柄が増加した。マイナス金利のダメージを最小限に抑えつつ、今後も、しっかりとした収益と高配当が期待できる銀行株はどういった視点でチェックすればいいのか? そして買っていい銀行株とは? 

銀行株は2016年1月から36%も下落!
他業種に比べて下落幅が大きい!

 まずはグラフに注目してほしい。これは日経平均と銀行、輸送用機器、小売りの2016年年初からの値動きを比較したものだ。見てのとおり銀行株の下げ幅は一時36%以上と、日経平均に比べて下落幅がかなり大きい。

 日銀がマイナス金利導入を決定した1月29日以降、下げの勢いが加速したが、実はその前から、銀行株は市場全体の平均よりも大きく売られていた。

 また、株価上昇局面においても、銀行株がほかの業種の上げ幅を上回ることはそう多くない。

「なぜなら銀行は、市場から『安定はしているけれど成長しない業種』と見られているからです」

 と語るのは某外資系投資顧問会社のファンドマネジャーだ。

「日本の銀行は、成長よりも資金繰りを求める企業への貸し出しが多く、与信費用が高い。また社会インフラとしての機能を果たすため、通帳の発行やATMの運営など、顧客サービスのかなりの部分をタダ同然で提供しています。これらのコストがあまりにも重いので、儲かりにくく、成長しにくい業種だということを投資家は見抜いているのです」(某外資系ファンドマネジャー)

 しかも、日銀が2013年4月に「異次元緩和」を開始して以来、主な収益源である国債の運用利息はじりじりと減少。市場や預金などからの調達金利と、企業や個人に貸し出す金利の利ザヤも縮小して、利益を稼ぎにくい状況になっている。そこにさらなる試練として、今回のマイナス金利導入が襲い掛かったのだ。

 ただ一方で、株価下落の結果、銀行株の配当利回りは大きく上昇、中には年4〜5%と過去最高水準の銘柄もある。これ以上株価が下がらないなら、超高利回りを確保できる。

配当利回り4%超のみずほFGなど
高配当のメガバンクを狙うのが王道!

 今回打ち出されたマイナス金利導入は、銀行が日銀に預けている当座預金の一部について、金利を銀行が受け取るのではなく、逆に日銀に支払うというもの。当初の利率はマイナス0.1%に設定された。

 約260兆円の当座預金のうちマイナス金利となるのは10兆円程度であることや、それ以外の当座預金については従来どおり年0.1%の金利を銀行が受け取れることから、すぐさま銀行の業績に大きな悪影響が出る可能性は低いとみられる。

 しかし、マイナス金利導入以降、銀行が運用する長期国債の金利も低下しており、今後、銀行の収益を圧迫するのではないかという懸念が強まっている。

 そもそも銀行本来の仕事は、預金などで集めた資金を企業や個人に貸し出すこと。ところが「失われた20年」やリーマンショックで多額の融資が焦げ付き、資金をより安全な国債で運用する動きが広がった。

「海外事業や銀行以外のサービスなど、事業を多角化しているメガバンクは利益に対する国債依存度が比較的低めですが、事業の幅が狭く、貸出先も限られている地銀の中には、国債依存度の高い銀行が多い」と前出の外資系ファンドマネジャーは語る。当然、マイナス金利の悪影響を受けやすいのは、国債依存度が高い銀行だ。

 下図は、横軸が国債依存度の高さ、縦軸が配当利回りの大きさを示している。図の左上にあるほどマイナス金利の影響を受けにくく、より高い配当利回りが見込める銘柄だ。

 たとえば、みずほフィナンシャルグループ(8411)は、利益に対する国債依存度の高さを示す「経常利益に対する有価証券利息の割合」が11.1%と低いにもかかわらず、配当利回りは年4.20%と高い。このような銘柄が狙い目となる。

 また、事業の多角化と海外でのM&Aを推進している三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)にも注目。国債依存度の高さはみずほフィナンシャルグループと同水準で、配当利回りも3.34%と高めだ。

 最後に紹介するのが、セブン銀行(8410)だ。ATMの手数料で稼ぐビジネスモデルで、一般的な銀行と比べてマイナス金利の悪影響は受けにくいといった安心感がある。