男子諸君、虫歯にニャラないで〜

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食育の知識のない男子学生は、ちゃんと知識を持っている男子に比べ、虫歯が2倍多いという研究を岡山大学大学院医歯薬学部のチームがまとめ、米の科学誌「Nutrients」(電子版)の2016年2月25日号に発表した。

一方、女子学生の方は、ほとんどが基本的知識をもっているせいか、「甘味飲料をよく飲む」傾向のある人だけが1.9倍多かった。

小中高校の「食育」をさぼったツケが大学生になって

栄養バランスなど食生活の基本的知識を教える「食育」は、2005年に「食育基本法」が実施されて以来、義務教育の場で授業に取り入れられている。高校でも家庭科などの授業で男子にも教えるのが原則だ。しかし、現実には男子と女子では関心に開きがある。

チームは、学内の健康診断時などの際に学生に行なった食育の知識に関するテスト結果をデータとして活用。学生2184人を対象に食育テストの成績と虫歯の増加の関連を3年間追跡調査した。虫歯の状態は健康診断のデータを使った。食育テストの成績は、上位から下位までを中間点で「知識のある者」と「ない者」とに2分した。

その結果、男子学生の場合は、食育の知識のない者はある者に比べ、虫歯の増加率が2.0倍高かった。一方、女子学生では知識に差が少ないこともあり、関連はみられなかったが、食生活のアンケートで「甘味飲料をよく飲む」と答えた者だけがほかの人に比べ1.9倍虫歯になりやすかった。

研究チームでは「食育では、甘い食べ物や飲み物を控えるよう教えているはずですが、特に男子学生で食育の知識の乏しい者に虫歯が多い傾向が示されました。男子も、早い段階から食育の知識を身につけることが虫歯予防につながります」とコメントしている。