広島県でこのほど開催されたコメの学術検討会において、中国産米の「吉粳511」が全10品種中で第2位の優秀な成績を収めたという。中国メディアの中国財経はこのほど、「中国産のコメが日本で高い評価を得た」と喜びを示した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 広島県でこのほど開催されたコメの学術検討会において、中国産米の「吉粳511」が全10品種中で第2位の優秀な成績を収めたという。中国メディアの中国財経はこのほど、「中国産のコメが日本で高い評価を得た」と喜びを示した。

 記事は、広島で行われた学術検討会では日中の25名の専門家による品評会が行われたと紹介。その結果吉粳511は新潟魚沼産コシヒカリに「わずかに届かず」、第2位の成績を収めた。全10品種中4品種が日本産で6品種が中国産だったが、吉粳511は中国産米の中で最も美味しい米であるという評価を得た。

 米の美味しさは「食味値」によって評価される。ある資料によると食味値は人が実際に味わい6項目について評価する食味官能試験と食味成分分析機器を用いて米に含まれるアミロース、たんぱく質、水、脂肪酸度の測定結果に基づいて算出される。従って吉粳511は「なんとなく美味しい」という理由で第2位の優秀な成績を収めたのではないことがわかる。

 実際、今回のセミナーでの食味官能評価における吉粳511の食味値は、新潟魚沼産コシヒカリ以外の日本産の3品種のはるかに上だったと記事は紹介。さらに15年に中国で行われた全国優良食味粳稻品評会でも吉粳511は中国全国から参加した25品種のなかで特賞を得た8品種のうちの1つだったと記事は説明している。

 吉粳511の生産地は中国の長春市だ。記事はこの地の水や気候が大変良いため吉粳511のような中国で最も美味しい米が産出できるのは当然のことだと説明する。しかし今回のセミナーで第2位の成績を収めたことは吉粳511を育て販売する各企業にとっては非常に大きな出来事であり、長春市のある稲作関係者は吉粳511のブランドイメージを向上させるための「翼が与えられた」と非常に嬉しそうに語ったことを記事は紹介している。

 さらにある稲作企業の幹部も、今回のセミナーの結果は吉粳511を中国東北の最優秀ブランドに育て上げる現在の活動をさらに加速させると「興奮して」語っていると記事は紹介。日本で開催のセミナーで吉粳511が非常に高く評価されたことは、この品種のブランドイメージ向上の力だけでなく関係者の感情面にも大きな影響を与えた出来事だったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)