嵐のコンサートでも?チケット落選者向けの“復活戦”があった
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>

 4月23日(土)、サンドーム福井を皮切りに嵐のアリーナツアー“ARASHI Japonism Show in ARENA”が始まります。キャパ数万人のスタジアムでもチケットが取れないのに、1万数千人規模のアリーナでは、チケ難民どころかチケゾンビが出そうです。

 そんなチケゾンビが「人間に戻る」希望を託すのが、“制作開放席”というヤツ。これは嵐に限らず人気公演に設けられることが多い、追加席のことを指します。

 建前としては、「セットの変更でスペースが余った」的な理由により、「みなさんが望んでやまない座席を増設しちゃうよ!」ということなのです。

◆制作開放席は敗者復活のためのエントリー権

 ただしジャニーズの場合、誰もが開放席を買い求められるわけではありません。

 嵐のケースを例に挙げると、まずチケットを申し込んで落選したファンクラブ会員の一部に、「制作開放席販売のお知らせ」が来ます。あくまで落選者の一部に通達が来るもので、全員に案内が来るとは限りません。

 このお知らせが来た人は、いわば「敗者復活のエントリー権」を得た選ばれし者。これが来た時点で、たいていの人は浮かれます。私もそう。

 でも、エントリーしただけで内定をもらった就活生みたいな気分になり、あちこちに喧伝→結果、再び落選……というオチがつくのです。

 前回は申し込みに顔写真の登録が必要だったので、精一杯目を見開いた自撮り写真を送ったあげく敗退し、かなりメンタルをやられました。

 他アーティストの公演や舞台などで、「見切れ席、割引販売します!」といった措置を見るにつけ、うらやましくて涙が出そう。

◆“ケツ見席”とは?

 しかしジャニーズでは、見切れ席さえ美しい意味づけの上、珍重されています。

 堂本光一さんの場合、ほぼ後ろ姿しか見られないステージ真横まで客を入れ、「普通、そんなとこまで入れないよね? オレのケツでも見てろ!」などといじるのがお約束。そのような席は“ケツ見席”と呼ばれ、それはそれで愛されているのです。

 ただ、「どんな席でもいいから、とにかく入りたい」「なんなら、私の席は相葉ちゃんのヒザの上でもいい!」と願うヲタの気持ちは切実なもの。

 だからこそ、関係者席にやってくる芸能人や、あまり興味なさそうなお偉いさんを見かけると、ついついイラッとするのでしょう。

 今回、嵐のアリーナツアーに制作開放席の募集があるか否かは、まだわかりません。でも、ぜひともあってほしい。

 制作開放席とは、事務所がチケゾンビたちに垂らす、蜘蛛の糸のようなものなの。もし糸が垂れてきたならば、ヲタは必死に食いつくでしょう。

「私、嵐のコンサートに行けるかもしれないの!!」とはしゃぐ人を見かけたら、「あ、糸が垂れてきたのかな?」と思ってみてください。

 そしてもし、後日彼女が死んだ魚の目をしていたら……そっとしておいて、あげてくださいね。

【ARASHI “Japonism Show” in ARENA】
4月23日(土)サンドーム福井公演からスタートし、広島、静岡、鹿児島、長野をまわり最終公演は8月10日(水)横浜アリーナ。

<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>
【みきーる】
ジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)『ひみつのジャニヲタ』(青春出版社)他。Twitterアカウント:@mikiru。公式ブログ『俯瞰! ジャニヲタ百景』