アフガニスタン戦で見事にゲームをコントロールした長谷部は、シリア戦でも先発の見込みだ。(C)SOCCER DIGEST

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 この3月の2連戦に向け、「異なるオーガナイズを試したい」とハリルホジッチ監督は語っていた。29日のシリア戦でどんなシステムを採用するにせよ、指揮官も選手も絶大な信頼を寄せる長谷部がピッチに立っているのは間違いないだろう。
 
 アフガニスタン戦では、中盤をダイヤモンド型にした4-4-2のアンカーでフル出場。ツボを抑えたポジショニングでピンチの芽を摘む一方で、鋭い縦パスで得点を演出するなど攻撃面での働きも光った。
 
 首位通過を懸けたグループ2位のシリアとの一戦は、アフガニスタン戦ほど簡単なゲームにはならないだろう。特にここまでの7試合で日本を上回る26ゴールを挙げている攻撃力は侮れない。しかし、不動のキャプテンはあえて「圧倒したい」と言い放った。
 
「もちろん映像は見ていますし、前回対戦した時の感触も憶えています。シリアは引き分けでも最終予選に進めるので、守りを固めてきたり、時間稼ぎをしたりしてくるかもしれない。そういう相手にも、圧倒して勝ちたい」
 侮れない相手とはいえ、FIFAランク123位のシリアは明らかな格下(日本は56位)。両者の力量差を考えれば、日本が押し込む展開になるは間違いない。アフガニスタン戦と同様、テーマになるのは「引いた相手をいかに崩すか」。中盤の底からアタッカー陣をコントロールする長谷部がキーマンになるだろう。
 
「縦パスを入れて、相手を真ん中に集めてからサイドに展開する。そのイメージはあります。あとゴールやアシストといった点に絡むプレーを増やしていきたい。そこは監督からも要求されている部分なので」
 
 先日のアフガニスタン戦ではスタンドに空席が目立ったが、明日のシリア戦はすでに前売りが完売。長谷部が期待しているのは、サポーターからの後押しだ。
 
「最終予選への突破が決まったなかで、緊張感を保ってプレーできるかどうか。明日は『この試合でワールドカップ出場が決まるんだ』というぐらいの覚悟で試合に臨まないといけない。もちろん自分たちも大事だが、そのあたりはサポーターが良い雰囲気を作ってくれると思う」
 
取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト編集部)