“空白の1年”を語るハーフナー、宇佐美のタックルには「俺はよけたので」

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 約1年5か月ぶりの代表は刺激の連続だった。アギーレジャパン時代の14年10月以来の代表復帰でハリルジャパン初招集となったFWハーフナー・マイク(ADOデンハーグ)は29日のW杯アジア2次予選・シリア戦(埼玉)に向けて「何としても1点は取りたい」と意気込んだ。

 試合前日の公式会見でハリルホジッチ監督は27日に行われた紅白戦について「ずっと見ていたい試合だった」「強度は本当にハイレベルだった」と絶賛。その中で「宇佐美がハーフナーに激しいタックルをしていた。リーグ戦ではそんな姿を一回も見たことがない。センターバックのようなタックルを宇佐美がしていた」と言及した。

 このことを聞かれたハーフナーは「俺は(タックルを)よけたので」とニヤリ。それでも「今日も紅白戦をやったけど、すごくレベルが高い。みんな切り替えが早いし、ボールに対するデュエルも激しい」と指摘し、「こういうレベルでサッカーができる幸せを感じた」としみじみと感じた。

 12-13、13-14シーズンにオランダのフィテッセで2シーズン連続2ケタ得点を記録したハーフナーは14年夏にスペインのコルドバに完全移籍。しかし、わずか半年で構想外となり、フィンランドのヘルシンキへの移籍を余儀なくされた。フィンランドでは半年間プレーし、20試合出場4得点。昨夏、ADOデンハーグに完全移籍し、オランダ復帰を果たした。

「話せない問題もあって、もったいない1年だったけど、いろいろ学んだ1年でもあった」。“空白の1年”をそう振り返るハーフナーは「リセットした気持ちでオランダに行って今に至る。いろいろあったけど、オランダに戻って、(代表監督からも)見られる立場にまたなった。そこからは代表に戻りたい気持ちも強くなったし、目に見える結果を出そうとやってきた」と、代表への思いを語る。

 約2年5か月ぶりの代表戦出場となった24日のアフガニスタン戦(5-0)では後半27分から途中出場し、同33分にFW金崎夢生のダメ押しゴールをアシストした。MF清武弘嗣の左クロスを高い打点のヘディングで落としたハーフナーのプレーは、194cmの長身FWの高さを生かそうとする指揮官の狙いどおりの形でもあった。

「自分のチームでもどんどんクロスからボールが来るけど、そうなれば自分の決定力を生かせるかなと思う。個人的には(日本が得意とする)ボール回しにも関われるようなテクニックを身に付けるのが一番だと思っているけど、(代表は)自分の中で成長できる機会としてプラスに働いていると思う」

 久々の代表合宿であらためてさまざまなことを感じ、吸収しているハーフナー。新たなオプションとしてハリルジャパンに定着していくためにも、目に見える結果でアピールを続けるつもりだ。

(取材・文 西山紘平)


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