先日のアフガニスタン戦は出場のなかった西川。2次予選最終戦のシリア戦でも“無失点”を強く意識する。写真:小倉直樹(サッカー ダイジェスト写真部)

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 ワールドカップ・アジア2次予選のアフガニスタン戦、シリア戦に向けて招集されたGKは4人。そのなかで注目を集めたのが、昨年6月のシンガポール戦以来、約9か月ぶりの復帰となった川島の存在だった。ザッケローニ、そしてアギーレ体制でも守護神を務めた男のカムバックは、レギュラー争いのさらなる熾烈化を意味していた。

 ただ、川島が不在の間、日本代表のゴールマウスを守ってきたのは、他の誰でもない西川だ。ワールドカップ2次予選では初戦のシンガポール戦以降、先日のアフガニスタン戦(東口が先発)を除く5戦にフル出場。無失点勝利に貢献してきた。

 だからこそ、2次予選をこのまま無失点で締めたいとの想いが強いのだろう。最終戦となるシリア戦を翌日に控え、西川は力強く語る。

「(無失点継続へ挑戦できるのは)やりがいを感じる。続けていきたいというのが、GKとしての強い想い。悪いイメージは考えていない。なにが起こるか分からないが、慌てずにやっていきたい」

 加えて相手のイメージも口にする。

「(シリアのGKは)わざとゆっくりプレーしたり、自分たちのリズムを崩そうとしてくるのはビデオで確認している。慌てずにやることが大事。勝つためには相手より走る、闘うことが大切。ピッチのなかで表現したい」

 そして「意識したいのは1対1で負けないこと。獣のようにゴールを割らせないという表情で集中して臨みたい」と続ける。

 一方で、競争が激化するなか、西川の先発は約束されているわけではない。もしかしたら明日のスタメン表にその名がない可能性だってある。しかし本人はチームとして戦うことの重要性も強調する。

「明日、出る選手と出ない選手がいますが、勝ちたい気持ちは同じです。自分は1戦目(先日のアフガニスタン戦)はベンチでしたが、点が入った時は喜ぼうとみんなで話していました。チームがひとつになることが大事。この前のオリンピックのアジア予選を見ていてもそう。ひとつになっているのが伝わってきた。2010年にアジアカップで優勝した時も一体となって戦えていたので、みんなで思い出してやっていきたい」
 
 この日、いつものような弾ける笑顔が少なく見えたのは、なにかの暗示か。それでも、西川は日本代表としてどんな場所でも“闘う”覚悟を持っている。

取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)