ハリルホジッチ監督は前日会見で「勝利が大前提。ただ、国内で2連勝するのは簡単ではない」。さらに、シリアの得点力と"演技"を警戒すべきだと述べた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 ロシア・ワールドカップのアジア2次予選・シリア戦を翌日に控えた3月28日、日本代表のハリルホジッチ監督が公式会見に臨んだ。
 
 同監督は「(明日の試合は)我々にとって決勝戦。勝たなければならない」としたうえで、対戦するシリアについて、ふたつの注意点を挙げた。ひとつ目は、得点力だ。
 
「シリアはクオリティのあるチーム。我々よりも得点能力は高いです。(2次予選で)我々よりも得点を多くとっていますからね。本当にリスペクトして戦わなくてはいけません」
 
 ここまで2次予選・7試合での得点数は、日本が22ゴールで、シリアは26ゴール。シリアは直近のカンボジア戦(3月24日)でも6ゴールを奪っており、攻撃陣が好調を維持している。
 
 日本は昨年10月の直接対決で3-0で勝利したが、セットプレーから何度か決定的な場面を作られていた。「失点をしないこと」をテーマに掲げたハリルホジッチ監督が警戒するのも当然だろう。
 
 また、ハリルホジッチ監督は、シリアの”演技”についても注意すべきだと述べていた。
 
「彼ら(シリア)の誘いに乗らないようにしなければならない。シミュレーションも”演技”もしてくるでしょう。そういう罠に引っかからないようにしなければならない。レフェリーが、そういうシチュエーションを理解してくれていることを望みます」
 
 指揮官はさらに「少し引っかかって欲しくない罠もあります。そういったことがフラストレーションにならないようにしたい。そして無駄なファウルをしないようにしたい」と繰り返したうえに、「相手のGKは必ず”演技”をしてきます。リズムを壊しにきます。その準備をしておかなければなりません」とも語っている。
 
 2次予選で無失点中の日本代表は、クリーンシートを続けて1位通過を果たせるのか。過去の予選で日本が度々苦しめられてきた”アジアの笛”も、結果に小さくない影響を与えるかもしれない。