一部iPhoneで不具合発生!「iOS9.3」の公開が一時停止に
 いよいよ発売日が迫るiPhone SEのリリースに先駆けて、iOS9.3が公開された。マイナーアップデートとしては異例とも言えるほど多彩な新機能を搭載したiOS9.3だが、ここにきて不具合が見つかり、公開が一時中止されている。その不具合とは一体何なのか? 本来、公開されるハズだったiOS9.3の新機能とともに紹介する。

◆不具合が発見され、公開が停止される事態に

 アップデートに伴うiOSの不具合は、これまでのバージョンでも発生しており、いわば“お約束”的なものとも言える。多くの場合は不具合が限定されていることに加え、新機能や改良点の魅力をいち早く味わうためにアップデートを行うユーザーも少なくない。

 ただし、今回は少し事情が複雑だ。一部ユーザーからの報告によると、iOS9.3導入後のアクティベートに失敗し、デバイスが利用できなくなるいわゆる「文鎮化(“おもり”にしかならない)」が発生しているとのこと。報告はごく一部のユーザーからとなっており、サーバーへのアクセストラブルが原因とも噂されている。

 Appleはすでに「iOS 9.3 をインストール後、iPhone、iPad、または iPod touch をアクティベーションできない」という表題のサポートページを開設。アクティベーション不能状態に陥っている場合の対応手順を公開している。

 現在、iOS 9.3 の配布は停止されている(3/28現在)。

【不具合が発生する可能性のある機種】3/28現在
・iPhone 4s /5 /5c /5s
・iPad 2 /3 /4
・iPad Air
・iPad mini /mini 2
・iPod touch (第5世代)

 多くの新機能と機能強化が図られたiOS9.3だが、不具合が修正されたOSが公開されるのは、少し時間がかかりそうだ。とはいえ、最新OSでどんな新機能が追加されたのかは、iPhoneユーザーなら誰もが知りたいところ。そこで次に、一時的に公開されたiOS9.3をインストールしたiPhoneを使って、新機能を紹介していく。

◆「ブルーライトカットモード」で安眠をサポート!

 iOS9.3で最も注目したい機能が、ディスプレイから発せられるブルーライトをカットする「Night Shift」だ。この機能は、iPhoneのロケーション機能を使って得られた位置情報から日の入り時刻を推定し、ディスプレイの色味を目に優しい暖色系に切り替えてくれるといったもの。

 安眠を妨げる原因として考えられているブルーライトを軽減することで目に優しいだけでなく、快適な眠りをサポートしてくれるのだ。もちろん、手動で設定することもできるので目が疲れている時などに活用するのもアリだ。

◆メモアプリがTouch IDとパスワードロックに対応!

 個人情報が含まれることの多い「メモ」アプリにも改良が見られる。これまでアプリさえ起動すれば、誰もがメモの内容を見られるようになっていたが、iOS9.3ではテキストによるパスワードはもちろん、Touch IDによる指紋認証でメモを保護できるようになっている。メモごとにロックが行えるため、保護したいものだけを選ぶといった使い方が行える。

◆まだまだある! iOS9.3の新機能&機能強化

 大きな新機能のほかにも、まだまだiOS9.3には魅力的な新機能が搭載されている。以下の機能がiOS9.3に搭載される新機能と強化ポイントだ。

【その他の新機能】
・「ヘルスケア」アプリがサードパーティ製アプリとの連携を強化
・CarPlayの機能強化によってAppleMusicの「New」と「ForYou」メニューの音楽が再生できる
・教育機関向けアプリ「教育向けプレビュー」を新搭載
・3D Touchの「Quick Actions」に対応するアプリが拡大
・複数のApple Watchとの連携に対応
・Live Photosからフル解像度の写真が保存できる

「Night Shift」をはじめとする魅力的な機能を搭載されているため、いち早く最新OSにアップデートしたいユーザーもきっと多いことだろう。修正版が近日公開される予定ではあるが、新バージョンのリリースから2〜3回のアップデートが行われた頃に安定するのが、iOSの特徴とも言われている。

 新機能をいち早く体感したい場合を除いては、安定度が増すまでアップデートを控えるといったことも選択肢のひとつとも言えるかもしれない。<文・写真/古作光徳>

【古作光徳】
パソコン関連誌の編集部を経て、2006年にライターとして独立。主にパソコンやスマホ、家電関連誌などを中心に活動中。近年は車やバイク、将棋など、趣味関連誌の執筆や編集にも携わっている。