大統領選の「YouTube動画」、視聴は1億1,000時間

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米大統領選候補者は、YouTubeチャンネルを通じて有権者にメッセージを伝えようとしており、選挙関連コンテンツが1億1,000時間も視聴されているという。

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YouTubeが3月24日(米国時間)に公開した報告によると、2015年4月以来、多くの候補者がYouTube上で大統領選に向けたキャンペーンを開始した結果、候補者本人や選挙の争点に関連したコンテンツが1億1,000時間も視聴されているという。

この数字は、昨年4月に発表されたものと比べて485パーセントも増加しているだけでなく、「CNN」や「C-SPAN」、「MSNBC」、「Fox News」で放映されたコンテンツ量のおよそ100倍にもなる。

ただし、公平を期すために言っておくと、視聴された時間は、これらのネットワークを見たすべての人々の数をかけることになるため、TVネットワークのほうがはるかに多い。それでも、選挙運動にとって、TVに代わる選択肢としてオンライン動画というリソースの魅力が増している。候補者自身のYouTubeチャンネルと有料広告の両方を通じて、候補者のメッセージを広める重要なプラットフォームにもなっているのだ。

2015年8月に発表された調査結果によると、2016年にはデジタル政治広告に10億ドルが費やされると予想されている。これは2008年と比べて5万パーセント増だ(以下のグラフ)。

YouTube上での政治広告への支出は、2015年10月以降に295パーセント増えている。

こうした状況の背景には、TV広告料が選挙の年には法外なほど跳ね上がる一方で、その効果は不確かだという事実がある。

共和党の候補者ジョン・ケーシックのデジタル・ディレクターを務めるケヴィン・ビングルは、YouTubeについてこう語る。「YouTubeを利用する効果は非常に大きいです。州単位でも郡単位でも、ひとつの市でもひとつの地区でも、ターゲットとしたエリアにいるしかるべきオーディエンスを狙ってキャンペーンを展開できますし」

また、報告によると、政治関連の視聴全体の約50パーセントはモバイルで行われているという。これは2015年春と比べて548パーセントの増加だ。民主党のバーニー・サンダースのように、支持層がより若い世代となる候補者にとって、スマートフォンを通じて有権者にアピールできることは非常に重要だ。そしてYouTubeのオーディエンスは間違いなく若い。YouTubeで政治関連のコンテンツを視聴している人の69パーセントは35歳以下だ(サイモン&ガーファンクルの曲『America』をテーマソングにしたバーニー・サンダース候補のキャンペーン動画を冒頭に掲載。344万回視聴されたもの)。

さらに、Facebookの動画サーヴィスも爆発的に伸びている。Facebook動画の視聴は、2015年4月は1日40億回だったが、11月にはその倍の80億回にまで増えている。

※以下は、テッド・クルーズ候補による、トランプ候補への批判動画(35万回視聴)。

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