そう遠くない昔、中国のコーヒーはパンと同様非常に不味かった。焦がし過ぎた麦茶のようなものをコーヒーと称して供された思い出がある。今や都市部では外資系チェーン店を始め、本格的な美味しいコーヒーを堪能する環境が整い始めている。しかし、中国の「コーヒー文化」はまだまだ黎明期と言わざるを得ない。(イメージ写真提供:123RF)

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 そう遠くない昔、中国のコーヒーはパンと同様非常に不味かった。焦がし過ぎた麦茶のようなものをコーヒーと称して供された思い出がある。今や都市部では外資系チェーン店を始め、本格的な美味しいコーヒーを堪能する環境が整い始めている。しかし、中国の「コーヒー文化」はまだまだ黎明期と言わざるを得ない。

 そんな中国国内において、「匠の精神」で知られる日本で発展した独自の「コーヒー文化」、あるいは「コーヒー道」に触れるツアーがこのほど、企画された。中国山東省青島市のメディア・青網は22日、同市にあるコーヒー関連企業が企画した「日本のコーヒーの旅」について紹介する記事を掲載した。

 記事は、世界の3大コーヒー消費国の1つある日本には100年あまり前からカフェが存在し、「ほかのコーヒー大国に比べて、よりコーヒー自体にこだわる」という独特のコーヒー文化を築いてきたと紹介。それは「道」と「匠」の精神の融合であり、「われわれにとっては目新しく、謎めいたものなのだ」と説明している。

 5月に7泊8日で東京、京都、大阪を巡るという「コーヒーの旅」の行程表は、その名のとおりコーヒー関連のイベントで埋め尽くされている。東京ではサイフォンを初めて開発した河野珈琲への訪問を始め、複数の著名なカフェへを巡る予定だ。京都では抹茶文化にも触れると同時に、やはりプレミアムなカフェ4カ所に立ち寄るという。大阪でも通天閣などの観光をしつつ、5カ所のカフェを訪れる。コーヒー好きな日本人でも参加したくなるような魅力的な「コーヒーの旅」ではなかろうか。

 価格は2万元弱と、廉価な日本ツアーがどしどし出ている中では決して安い金額ではない。しかし、土産物店に「連れて行かれる」ツアーや、「ど定番」のコースを巡るツアーにはない、文化的な香りの高さを感じる。今後、中国人観光客の訪日目的が多様化するにつれ、このような凝った観光プランも続々と出現することになるはずだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)