ホンダ系の車体骨格メーカーのエイチワンは、ホンダ の新型燃料電池自動車「クラリティ フューエル セル」に搭載される燃料電池スタック(以下、FCスタック)の「金属セパレーター」の量産を開始した、と発表しました。

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燃料電池自動車は、FCスタック内で水素と酸素を化学反応させることによって発電した電気でモーターを動かしており、FCスタックの小型化・軽量化・高効率化が望まれています。

ホンダの「クラリティ フューエル セル」では、FCスタックを小型化できたためにボンネットの下にFCスタックを配置して、5人乗りの車内空間を確保できました。

FCスタックは、水素と酸素が化学反応を起こす膜電極接合体(MEA)をセパレーターで挟んだ「セル」が何百にも重なってできています。セパレーターは、水素や酸素、冷却に必要な冷媒を流すための微細な流路が設けられ、セパレーター自体が発生した電気の通り道にもなるため、セパレーターには薄さと微細な加工形状を施すことができるプレス加工技術が要求されます。

エイチワンでは、1台のFCスタックで数百枚が必要となる薄いステンレス製の金属セパレーターの大量生産するため、自動車部品の生産で培ってきた精密打ち抜き加工技術(ファインブランキング)と精密金型の製作技術を応用して、セパレーター特有の緻密な形状をプレス加工で安定的に生産する技術を開発した、ということです。

FCスタックのような未知の装置を量産するためには、車体の骨格部材をプレス加工するために長年にわたって蓄えられてきた技術が必要であることがよくわかります。

(山内 博・画像:エイチワン)

エイチワン、燃料電池向け金属セパレーターの量産を開始(http://clicccar.com/2016/03/28/362058/)