日本と中国には国の仕組みだけでなく、さまざまな違いが存在するが、その1つに教育を挙げることができる。日本人にとってはごく当たり前の教育方法も、中国人にとっては珍しく映るものも存在するようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本と中国には国の仕組みだけでなく、さまざまな違いが存在するが、その1つに教育を挙げることができる。日本人にとってはごく当たり前の教育方法も、中国人にとっては珍しく映るものも存在するようだ。

 中国メディアの騰訊はこのほど、日本と中国の幼児教育の違いを紹介する記事を掲載し、「日本のことを嫌いでも構わないが、日本の教育は中国人にとって参考になることは間違いない」と論じた。

 記事は、日本から中国に帰国した中国人の子どものエピソードを紹介。子どもは幼稚園の卒園まで日本で暮らし、小学1年生の入学に合わせて中国に帰国したというが、その子どもは中国の小学校ではまったく勉強についていけなかったと紹介。中国では幼稚園のうちに小学校1年生で習う算数や英語などの勉強が行われているため、日本で幼稚園に通っていた子どもは小学校1年生の時点で「周りの子どもたちの学力に比べて大きく遅れを取っていたのだ」と伝えた。

 一方、日本の幼稚園では算数や英語を教えずに、何を教えているのかと疑問を投げかけつつ、日本の幼児教育を知らない中国人の読者に向けて、「日本では自分が見たものやなりたいものに関する絵を自由に描かせ、感謝を教え、笑顔を教えていた」と紹介、中国の教育とのあまりの違いに驚きを示した。

 さらに、日本では避難訓練なども行われており、子どもたちに自分で身を守るための方法や礼儀、集団生活の方法も教えていたと紹介。つまり、中国では幼稚園のころからすでに「詰め込み教育」がなされているのに対し、日本では社会で生きていくうえで必要な礼儀など、「情操教育」が中心だということだ。もちろん日本の幼稚園でも英語を学ばせるケースもあろうが、それでも情操教育がまったく行われないというケースは稀だろう。

 また記事は、日本では保護者が子どもの荷物を持ってあげることは少ないと紹介。子どもの物は子どもに自分で持たせることで、自立心と責任感を養っていると指摘する一方、中国では何でも保護者が子どもにしてあげることが一般的であると批判し、「ご飯すら食べさせてもらう小皇帝たちは果たして幸せになれるのだろうか」と疑問を投げかけた。小皇帝とは1人っ子政策によって生まれた子どもたちが、両親や祖父母の愛情を独占し、甘やかされて育つことで、わがままに育つことを揶揄した言葉だ。

 子どもたちは教育の内容で、その将来は大きく左右されると言える。大きな視点で見れば、教育の水準が国家の将来も左右する。中国のように幼少のころから甘やかされる一方で、幼稚園のころから詰め込み教育を受けて育った子どもたちがどのような大人に育つのか、そして中国はどのような国になっているのか、あと20年もすれば分かるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)