日本ではすでに沈静化した感のある韓流ブームだが、中国では現在もブームが続いている。中国では特に韓流ドラマが人気で、中国で韓流コンテンツは一定のファン層の開拓に成功したと言える状況にある。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本ではすでに沈静化した感のある韓流ブームだが、中国では現在もブームが続いている。中国では特に韓流ドラマが人気で、中国で韓流コンテンツは一定のファン層の開拓に成功したと言える状況にある。

 ドラマや音楽などのエンターテイメントの韓流ビジネスは順調であるものの、中国の自動車市場では韓国車が苦戦を強いられており、中国メディアの太平洋汽車網はこのほど、「韓流がこれほどブームとなっているのに、なぜ韓国車は売れなくなったのか」と題する記事を掲載した。

 中国自動車市場において、韓国車はこれまで高いコストパフォーマンスを武器に販売台数を伸ばしてきたが、中国自動車市場の成長が鈍化したことで販売台数が減少している。韓国車の2015年における中国市場での販売台数は、08年以降としては初めて前年の実績を下回った。韓流ドラマがブームになっているというのに、韓国車が売れなくなってきているのは明らかに違和感がある。

 記事は、中国で人気の韓流ドラマのなかにも韓国車がたびたび登場することを指摘し、韓国車は中国で自動車を購入する主体となっている若年層の間で高い認知度を誇るはずだと主張。それでも韓国車の販売が振るわない背景には「競合他社」の影響があることを指摘し、優れた外観といった強みが相対的に薄れてきていると指摘した。

 続けて、韓国車はこれまで大衆車市場で大きな存在感を放っていたが、それは「中国自主ブランドに力がなく、ほかの合弁車に比べて価格もやすかったため」と指摘。だが、中国自主ブランド車が価格をそのままに品質を高めたことで韓国車の潜在顧客が中国自主ブランド車に流れてしまったと論じた。

 記事は、中国で韓流ドラマが流行しているのは「視聴者が負担するコストがゼロに近いため」であり、自動車のように高額な商品であれば態度も変わってくると指摘。それだけのコストを負担させる魅力は現在の韓国車にはなくなっているとの見方を示したうえで、韓国車が韓流ブームに便乗するのは難しいと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)