27日、韓国では自分自身のための積極的な投資をいとわない「フォーミー族」と呼ばれる若者が増えている。資料写真。

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2016年3月27日、韓国・文化日報はこのほど、若者の就職難が続く韓国で、自分自身のための積極的な投資をいとわない「フォーミー(For Me)族」が増えていると報じた。

記事が紹介したのは、ソウルの有名私立大に在学中の22歳の男性。平日には家庭教師、週末にはカフェ店員のアルバイトをし、両親からの小遣いを合わせた毎月の収入は80万ウォン(約7万7000円)ほどになる。彼はこれで2〜3カ月に一度、高級ブランドの時計を買っている。「裕福な方ではなくても、瞬間瞬間を楽しむことで充実感を得たい」ためだという。

また、バイオリンを専攻する女子大生は、飲食店でのアルバイトの他に小学生にバイオリンレッスンをして、月65万ウォン(約6万3000円)を手にする。彼女が収入の半分ほどを充てているのが、演奏会や展覧会の鑑賞。「一度きりの人生だから、見たい物を見、聞きたい物を聞くのを我慢したくない」と語る。

昨年韓国の大学教授が発表した調査結果によると、韓国の首都圏に暮らす大学生のうち、衣類や時計・化粧品などの高価なブランド品を購入した経験がある人は67.1%、「貧しい大学生」像を覆す数字となった。アルバイトを複数掛け持ちしても好きなことにお金を費やす若者について、専門家は「貯蓄をしても将来を保障されないという不安感に対する反作用現象」とし、「絶望感を物を買うことで得られる喜びで埋めようとしている」と分析した。

これについて、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「自分が稼いだお金を自分が使うだけでしょ」
「また出た。若者は考えなしだから努力しろとかなんとかあおるやつだよ。他人がどう生きようと、人に迷惑さえかけなければいいじゃないか」
「バイオリン専攻の大学生がバイトでためたお金で演奏会に行くことのどこがぜいたくなの?」

「これは普通だよ。自分が努力して稼いだお金を自分のために使わないで、じゃあ誰のために使うんだ?」
「生きる楽しみもなくちゃね」
「フォーミー族なんて聞いたことないけど、誰が言ってるのかな」

「こういう層は10年前にも20年前にも存在してた」
「僕はバイト代を生活費にしてる。金に追われて仕事を探す力もないよ」
「稼いだお金を貯めても家を買うのは実に困難だから、無理もない」
「人生は思ったより長い。今を楽しむ主義もいいけどきっと後悔するはず」(翻訳・編集/吉金)