アフガニスタン戦では、「チームのバランスを見て自粛して」、持ち味のドリブルを見せず。「そのバランスを積極的にしていっててもいい」と反省を口にした。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 3月24日のアフガニスタン戦で、原口はフル出場した。中盤の右サイドに入ると、こぼれ球にいち早く反応するなど献身的なプレーで、アフガニスタンに主導権を握らせなかった。

 しかし守備の貢献が光る一方で、攻撃では一番の持ち味でもあるドリブルは控えめで、チャンスに絡む活躍はできなかった。12分のクロスバーを叩いたミドルシュートが枠を捉えていれば、その評価も変わったかもしれないが、結局、結果は残せなかった。

「役割を完璧にこなすのは難しかった。ただ求められていた激しく守備にいくところ、セカンドボールを拾ってミドルを打つところはできた。良い形でアーリークロスも入れられたので、ある程度はアピールできたかなと思います」

 アフガニスタン戦後、そう語っていた原口だが、試合から3日が経ち、心境は変化していた。
 
「最低限のことはやれましたけど、よくよく考えてみたら、俺はそれだけやっててもダメだと思ったし、俺らがこのチームの中心選手、先輩たちを越えていくには結果が必要。そういうのを毎試合繰り返していかないとなかなか追いつけない。そこはもっとこだわっていかなきゃいけない」
 
 原口が見据えるのは、日本代表の中心選手。合宿中に開かれた選手同士でのミーティングで他の選手の話を聞き、刺激を受けたことで、その気持ちはより強固なものになった。
 
「監督には『まあまあだ』とは言われた。でも『まあまあ』で終わりたくない。『まあまあ』だと(このチームの中心選手を)越えていけないので、『一番いい』と言われるぐらいやっていかなきゃいけないと思います」

 試合後の満足感はいまや、ひと欠片も残っていない。日本代表で一番良い選手になると誓った表情からは、燃えるような向上心が窺えた。
 
「自分のやりたいことをもっと出してよかったと思う。チームの決まりごとを守るのは大切ですけど、そのなかでも(やりたいことを)出すタイミングはあると思うので、そのバランスを積極的にして、もっと感覚的に動いてもいいと思います。"俺はこれだ"っていうのをもっと出していきたい。次の試合でなにか起こしたいなと思いますね」
 
"俺はこれだ"――自身の価値を証明するために、シリア戦ではひと皮剥けた姿を見せてくれるはずだ。日本一を目指すドリブラーから目が離せない。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)