口元の美しさは毎日の歯のお手入れから!正しい歯磨きの仕方を覚えよう

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子どもの頃に習ったはずの正しい歯の磨き方だけど“今も毎日実践している”と胸を張ることができる? 毎食後に歯を磨いているのに、虫歯がいっぱい…なんて女子のために、歯科医師の吉野敏明さんに改めて正しい歯の磨き方を教えてもらった。

まず、最初に気を配りたいのは歯ブラシ選び。ドラッグストアに行くとさまざまな形の歯ブラシがあるけれど、なにを基準に選べばいいの?

「3列植毛の歯ブラシは、ブラシを歯にあてたとき、ブラシの構造が歯にフィットしやすいです。また、毛はナイロン素材のものを選ぶと、毛が柔らかく歯の奥まで届くので磨きやすいでしょう。また、持ち手の部分が六角形のものは、手になじみやすく、手先を器用に動かして磨けます」(同)

次に、歯の磨き方だけれど、歯ブラシを口と平行になるように持って、歯と歯ぐきの間、歯と歯の間を重点的に磨くのがコツだそう。

「歯ブラシのヘッドの幅はだいたい歯の2〜3本分。歯は上下で28本あるので、1カ所を5秒近く微振動で磨いて、3分ぐらいで歯磨きをするのが正しいやり方です。“電動歯ブラシ”の動きを再現するように微振動で動かすのが理想です」(同)

上手にできない人は、電動歯ブラシを使うのも一手。ただし、電動歯ブラシを購入するときには、磨く圧力が自分に合っているか、判断しにくいので、歯科医に相談をするのがおすすめだそう。

ただし、いくら完璧に歯ブラシで歯を磨いても、歯垢まではとれないそう。これを放置してしまうと虫歯になりやすいので、1日に1回はデンタルフロスで掃除をすべきとか。そこで、正しい手順を教えてもらった。
◆デンタルフロスの正しい使い方

1  40cmの長さに切る
2 両端を両手の中指にクルクルと巻き付け、中指の間が15cmになるように調整する
3 中指と中指の間のフロスを、両方の親指と人差し指の指先でつまむように持ち、歯の間に入る場所が1〜3cmになるように調整する
4 フロスを歯と歯の間にゆっくり入れて、ゆっくりと引き上げる。これを繰り返す
5 糸がほつれてきたら、右手のフロスを1回転ゆるめて、左手のフロスを1回転巻くようにしてフロスの位置を変える

いつまでも美しい歯を保つために、正しい歯磨きとデンタルフロスケアを習慣化して。

吉野敏明
医療法人社団誠敬会誠敬会クリニック会長。歯科医師・歯周病専門医。日本歯周病学会指導医。評議員。歯学博士。日本における、歯周病原細菌検査を用いた歯周治療の第一人者でもある。著著は『口元美人化計画』『デキるビジネスマンはなぜ歯がきれいなのか?』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか。