いけばな51流派が週替りで花の共演!目黒雅叙園で「いけばな×百段階段」開催

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1935(昭和10)年に建てられた東京都指定有形文化財「百段階段」。長い階段廊下の横に7部屋があり、どれも当時の著名な画家たちが描いた日本画や装飾がみごとな空間となっている。そんな美術的な空間と、桜をはじめ、菖蒲、山吹など、春の訪れが感じられる花のコラボレーションが9週間にわたって楽しめるイベントが開催中。

「目黒雅叙園」では、2016年3月15日(火)から5月15日(日)までの期間、「いけばな×百段階段 2016」を開催。同イベントは今年が開催4回目で、「池坊(いけのぼう)」や「草月流」、「小原流」など51の流派が集結するそう。春は花の季節だけに、作品に使われている花の種類も豊富で見ごたえも十分。

「展示は毎週月曜に入れ替えていますが、それぞれの部屋で違うジャンルのいけばなをご覧いただけるようにスケジュールを組んでいます。どの週に来ていただいても、多様ないけばなが見られますよ」と、広報担当の芳賀さん。
目黒雅叙園では「もっと“いけばな”に親しんでほしい」という思いから、これまで3000円だった2ヶ月間使える「通期フリーパス」を、今回は2000円に値下げしたとか。さらに、1度入場料(1200円)を払った後でも、1000円を払えば「通期フリーパス」に切り換えられるサービスも実施しているそう。

「いけばなは剣山を使ったものばかりだと思われがちですが、伝統を守りながらも、自由なスタイルで表現している作品がたくさんあります。日本間の空間と調和した、独創的ないけばなの魅力にふれてください」(同)


花のいけかえが行われる月曜日は、百段階段での展示はお休みに。ただし、月曜日の14時から17時くらいまでは、各流派の家元がエントランスロビーで大型作品を制作する様子を無料で見ることができる。

「いけばなの世界のトップクリエイターたちが、どんなふうに作品を作り上げているのか。その貴重な制作過程を、まさにライブでお楽しみいただけます」(同)


また、この時期、園内のレストランやショップでは、春らしいメニューやスイーツが揃うそう。例えば、スイーツショップの「maison g TOKYO(メゾン・ジェ・トウキョウ)」では、5月31日(火)までの期間限定で、「エクレア サクラ」(432円)や「杏仁豆腐 桜ジュレ」(356円)などの春スイーツを提供。

このほか、日本料理「渡風亭」では、サワラやタケノコなど旬の食材を使った期間中限定の「さくら花見膳」(3780円:税込・サービス料別)を提供するほか、展覧会のチケットとセットになったおトクなプラン(4700円:税・サービス料込、店舗によって異なる)も用意しているとか。

美しい“いけばな”の世界を堪能した後は、春らしい彩りや旬の味わいを楽しんで。