未練たらしく吸い続けては禁煙できない

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禁煙したいけどなかなか止められないタバコ。少しずつ本数を減らしていけば何とかなると考えている人が多いが、キッパリ一度に止めた方が成功率は高いことがわかった。

英オックスフォード大のチームが、英医学誌「Annals of Internal Medicine」(電子版)の2016年3月14日号に発表した。

徐々にタバコを減らすタイプは困難に屈しやすい

ニコチンの依存性はヘロインやコカイン並みに強いといわれ、様々な統計から独力で行なう禁煙成功率は7%前後とみられる。日本の禁煙外来では、初回だけの治療だと6〜8%、5回まで通院すると20〜40%台になるといわれる。

研究チームは、成人男女の喫煙者約700人(平均年齢49歳・平均喫煙数1日20本)を対象に、徐々に本数を減らす方法と、一度に止める方法のどちらが効果的かを調べるため、次の2つのグループに分けて禁煙に挑戦してもらった。

(1)ある日を境に一度に禁煙する(断煙グループ)。
(2)2週間かけて喫煙本数を75%減らし(例:20本→5本に)、最後の日に禁煙する(減煙グループ)。

禁煙を始める前に、減煙グループにはニコチンパッチのほか、ニコチンガムやトローチを使用、断煙グループにはニコチンパッチのみを使用した。また、参加者全員に看護師がカウンセリングを行ない、禁煙開始後は短時間作用型のニコチン置換薬を提供した。禁煙すると、ニコチン欠乏に苦しむので血中にニコチンを補うためである。

そして、開始から4週間後と6か月後に血液検査を行ない、本当に禁煙に成功したかどうかを確認した。その結果、4週間後の成功率は減煙グループが39%だったのに対し断煙グループは49%、6か月後も禁煙を継続していたのは減煙グループが16%だったが、断煙グループは22%だった。

今回の結果について、チームリーダーのニコラ・ハーレイ教授は「実験前は、ほとんどの人が徐々に減らす方が自分の性に合っていると言っていましたが、一度に止めた方が優れていることが明らかになりました。徐々にタバコを減らす人は困難に屈しやすいのです。禁煙したい人は、まずキッパリ断つことから試みるべきです」と語っている。