江戸路(人形町) 焼鳥各種1本200円〜300円

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新鮮な素材を炭火で焼き、ジューシーに揚げ、じっくりと煮る。部位ごとに、調理法ごとにまるで違った味わいになる鳥料理。そのバラエティ豊かな世界を名店の味で垣間見る。

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鳥ふじ(茅場町)

名古屋コーチンの力強い旨みを余すことなく味わう極上鍋

鳥のすき焼き1人前5000円。はじめてなら前菜と串焼きが付いたコース7000円がおすすめ。

鳥わさ1200円。軽く湯通しして氷で締め、わさび醤油で。

鍋と並ぶ名物の親子丼は鍋の〆のほか単品注文も可能。単品はスープ、お新香付きで1800円、ランチは950円〜。

鍋に張られた割り下に艶やかな鶏肉をそろり沈める。グツグツと煮立って、食べごろになったらひと口。身の力強い味わいと脂の深い旨みがじわりじわりと口の中に広がっていく。

ここ『鳥ふじ』は、知る人ぞ知る鳥鍋の名店。鍋は割り下を使ったすき焼きとしゃぶしゃぶ風に楽しむスープ炊きの2種類。いずれも使用するのは、名古屋コーチンの中でも最高級とされる愛知県稲垣種鶏場の純系名古屋コーチンだ。圧巻の鳥肉を味わった後は、野菜、そしてまた絶品の鳥団子と続く。

〆は残ったスープに卵を落として作る特製の親子丼または雑炊だ。エキスが濃密に凝縮されたスープを、つゆだくで味わうのだからたまらない。これ目当てに通う客がいるというのも納得だ。夜は鍋のほか各種鳥料理、ランチにはお手頃な親子丼も用意。ぜひこの味、体感してほしい。

Data
03-3249-6118
11:30〜14:00(売切れ次第終了)/18:00〜22:30(LO21:30)、土曜11:30〜14:00(売切れ次第終了)
休日:日曜・祝日
24席
中央区日本橋茅場町3-4-6 本橋ビル2F
カード:可
予約:可
昼目安:950円〜1400円
夜目安:1万円(親子丼のみは1800円)
喫煙:可(ランチは不可)
東京メトロ日比谷線ほか茅場町駅2番出口より徒歩約2分

江戸路(人形町)

鳥料理だけで約30種類、レパートリー豊富に鳥尽くしを

焼鳥各種1本200円〜300円。特に正肉から軟骨までさまざまな部位をミックスしたつくねは必食!

鳥もつ煮680円。新鮮なレバやハツ、砂肝、ちょうちんなどをそばつゆで甘辛く煮た甲州名物。

江戸前からあげ880円。米粉を使っているので驚くほどサクサクで、中はジューシー。

ランチの江戸路丼950円。つくね、ねぎまをタレ、せせり、ささみは塩の2種類の味で楽しめる贅沢な焼鳥丼。

焼鳥はもちろん、名物の唐揚げに燻製、レバーパテ、砂肝のコンフィ……。鳥だけでもそのメニュー数約30種類。さまざまなスタイルで鳥料理を味わせてくれるのがここ『江戸路』だ。

無論、連日賑わう秘密は、そのレパートリーの豊富さだけではない。使用するのは朝〆の新鮮なつくば地鶏を中心に、名古屋コーチンや軍鶏まで旨さで選んだ3種類。さらに、串は備長炭で香ばしく焼き上げ、唐揚げは米粉を使って驚くほどサクサク、ジューシーな食感に揚げる。多彩なメニューひとつひとつのに工夫とこだわりがぎゅっと詰まっているのだ。

経営するのは人形町『玉ひで』のオーナの妹、山田麻友美さん。老舗の姉妹店ながら、「うちは気さくな店だから」と気取らぬ雰囲気もいい。ぶらり立ち寄り、旨い酒と鳥尽くし。そんな夜も悪くない。

Data
03-3668-0018
11:20〜13:30/17:00〜23:00(LO
22:30)、土曜・日曜11:20〜14:00/17:00〜21:30(LO21:00)
休日:無休(正月・GW・お盆休みあり)
50席
中央区日本橋人形町1-19-2
カード:可
予約:可
昼目安:850円〜
夜目安:4000円〜5000円
喫煙:可(ランチは不可)
東京メトロ日比谷線ほか人形町駅A6出口より徒歩すぐ

とり健(茅場町)

炭火で一気に香ばしく、風情たっぷり古民家焼鳥店

6本コース1人前1500円はおすすめのタレ3本と塩3本がセットに(オーダーは2人前から)

レバーを軽く炙って味付けしたごま塩レバ550円、香ばしく炙った皮ポン450円。

6本コースの塩。ささみはレア状態で仕上げるなどひと串ごとに絶妙な火入れで提供する。

なんとも懐かしい雰囲気の一軒家。のれんをくぐると、そこには、やはり温かな空間が待っていた。実はここ、昭和20年代の建築で、以前は一般の民家として使用されていたのだとか。そんな空間に店主、女将さんらの雰囲気も合わさって、我が家に帰ったようにくつろげるのだ。

そんな風情の中で味わえるのは、口に含んだ瞬間に、しみじみとした旨さが広がる焼鳥。「焼鳥は素材はもちろん、なにより火入れが大切。炭だけは妥協できないんですよ」と主人の幸田さんは、最高級の紀州備長炭にこだわる。この強い火力と遠赤外線効果で一気に焼き上げることで、ジューシーな焼鳥に仕上げるのだ。

和歌山のたまり醤油をベースに和三盆などを用いたキレのあるタレ、炭焼きならではの香ばしさも旨さの秘訣。一度訪れれば、また帰ってきたくなる、そんな焼鳥店である。

Data
03-3639-9671
17:30〜23:00(LO22:30)、
土曜17:30〜22:00(LO21:30)
休日:日曜・祝日
34席
中央区日本橋茅場町2-14-8
カード:不可
予約:19:00までの入店の予約のみ可
目安:4000円
喫煙:可
東京メトロ日比谷線ほか茅場町駅3番出口より徒歩約2分

博多とりかわ 長政 人形町店(人形町)

ついつい何本も食べたくなる、博多名物のとりかわ焼き

とりかわ5本セット930円、10本セット1800円。

各種焼鳥もおすすめ。ささみのシギ焼き250円は表面を炙ってワサビ醤油で味わう一品。

一般にはまだ馴染みのないとりかわ焼きだが、実は博多の名物料理。こちらは東京で本格的なかわ焼きが味わえる店として評判を集めている。

用いるのは、脂が少ない鳥の首の皮。この皮をタレに漬け込んで焼き、休ませてはまたタレに漬けて焼きを幾度も繰り返し、なんと数日かけて焼き上げるのだ。手間暇かけて焼き上がったとりかわは、外はカリッと香ばしく、中はジューシー。そして、さっぱりと辛口のタレが絡み、思わず次から次へと、何本でも手が伸びるのだ。

Data
03-3665-8686
17:00〜24:00(LO23:30)
休日:日曜・祝日 18席
中央区日本橋堀留町2-1-4 シュマラークト1F
カード:可
予約:可
目安:3000円〜4000円
喫煙:可
東京メトロ日比谷線ほか人形町駅A4出口より徒歩約3分

和食・やきとり 久助(人形町)

80余年続く秘伝のタレで、新鮮な大山どりを焼く

焼鳥各種1本230円(税別)。お得なおまかせ焼鳥コース5本1100円(税別)など各種コースもあり。

もも肉を炭火で炙ったランチの焼き鳥重870円も人気。

刺身などの和食メニューにも自信あり。

創業以来33年、人形町で変わらず愛され続ける焼鳥店。素材となるのは、「食感、味ともにうちの焼鳥に最も合う」と店主の村田秀章さんが選んだ新鮮な大山どり。修業先から譲り受け、約80年間継ぎ足し使用しているさっぱり辛めのタレに絡め、紀州備長炭で一気に焼き上げるから旨さもひとしおだ。

焼鳥以外にもさまざまな季節の和食メニューが豊富で、気さくな居酒屋としての利用ができるのもうれしい限り。使い勝手、料理、お手頃価格、三拍子揃った良店である。

Data
03-3639-5409
11:45〜13:15/17:00〜22:00(LO21:30)
休日:日曜・祝日、第2・4土曜
30席
中央区日本橋人形町2-21-11
カード:可
予約:可
昼目安:870円
夜目安:4000円〜5000円
喫煙:可
東京メトロ日比谷線人形町駅A1出口より徒歩約2分

※昼のみ、夜のみのメニューを掲載している場合もあります。詳しくはお店へお問い合わせください。
※本記事に掲載されている情報は、2015年7月〜9月上旬の取材時のものです。配信後にやむを得ない事情により、掲載内容が変更になる場合もございます。あらかじめご了承ください。

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