その予兆はごく当たり前の症状も含まれるが、次のような見逃されやすい点が特徴だと専門家は言う。
(1)身体がだるく疲れが取れにくい。
(2)熱っぽい状態が続く。
(3)頭が痛い。食欲がない。
(4)時々胸が痛む。
(5)肩凝りが激しい。手足が痺れる。
 「これらの症状は『風邪かな』、『睡眠不足かな』と思われるもので、取り立てて珍しいことではない。ましてや、自覚症状から突然死を予知することは難しい。やはり定期健診などを受け、その結果、危険因子があるかどうかを判断するのが一番の方法です。定期健診で高血圧や高コレステロールなどの異常があった場合は、放っておかずに医療機関を受診し、生活習慣病の改善など治療を受けるべきです」(健康ライター)
 冒頭に触れた男性についても、一見、健康に気を使っていたように思われていたが、ラーメンが好きで、月に9回ほど食べ、こってり系の食事も多いなど、本人のものと思われるツイッターからはかなり偏った食生活ぶりが伺える。

 急性大動脈解離は、急性と言うこともあって、手術が必要になる。どれだけ早く発見して手術が出来るかが、命を落とさずにすむかどうかの分かれ目となる。
 著名なタレントなど芸能人も、この病気で倒れている。石原裕次郎さんや藤田まことさん、加藤茶さんなどもこの病気にやられ、加藤茶さんを除いては帰らぬ人となった。

 元気に復活できた加藤茶さんの手術は10時間にも及ぶ長時間のものだったという。9年前、ロケの仕事でホテルに帰った時に発症。加藤さんはその時の衝撃をこう語った。
 「いきなり丸太棒で背中を叩かれたような感じで、まともな息づかいもできないほどだった。そして胃からお腹、背中などに痛みが移っていく感じを受けた」
 次の日も仕事があったので痛み止めを飲んでロケに出かけたが、少し痛みが和らいだ旅番組ロケでは、プロ根性を見せた。山に必死に登り、露天風呂に入ったところを見せたが、身体は思うように動かせず、大動脈も破裂寸前だったのだ。

 最後に、大動脈瘤・大動脈解離を防ぐためには、どのような方法があるのだろうか。
 「何も特別なことはありません。大動脈解離などは高い血圧によって、大動脈に亀裂を発生させてしまうわけですから、それを予防する生活での注意点に気を使ってもらうしかないのです。(1)食生活の改善・減塩対策をすること。(2)食事では新鮮な食材を選ぶこと。(3)加工食品やインスタント食品の取り過ぎに注意する。(4)麺類のスープやだしは全べて飲み干さない。(5)食べ過ぎない・アルコールもほどほどに。(6)タバコは止め、適度な運動をする。(7)寒さや温度差に注意するなどです」(専門家)

 生活習慣改善と同時に、早期発見も大切。やはり定期健診や人間ドックなど、医療機関の検診は欠かさないことが賢明だ。