バドミントンの全英オープンで日本の女子選手が単複を制覇、卓球でも世界選手権の団体戦で2位となるなど、両競技の王者を自負する中国に迫っている。資料写真。

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2016年3月26日、バドミントンと卓球で日本の女子選手が王者中国を猛追している。バドミントン・全英オープンのシングルス、ダブルスで優勝。卓球は世界選手権団体戦では銀メダルを獲得した。サッカー「なでしこジャパン」はアジア最終予選で中国に敗れ、リオデジャネイロ五輪出場を逃したが、室内競技の「やまとなでしこ」は元気だ。

まず、バドミントン。英国のバーミンガムで今月、開かれた全英オープンの女子シングルス決勝で、奥原希望が中国の王適嫻を破り、初優勝を果たした。日本勢の女子単制覇は1977年の湯木博恵以来で、39年ぶりだ。奥原は準々決勝でロンドン五輪銀メダルの王儀涵(中国)にストレートで勝利している。

女子ダブルスの決勝でも高橋礼華、松友美佐紀組が于洋、唐淵渟組(中国)を退けて初制覇。日本勢の女子複優勝は78年の徳田敦子、高田幹子組以来、38年ぶりとなった。高橋、松友組は準決勝で世界ランク1位だった駱贏、駱羽組(中国)にストレートで勝った。

全英オープンの勝利で奥原は最新の女子世界ランキングでシングルス3位、高橋、松友組はダブルス1位に躍進。リオ五輪での金メダルも視野に入ってきた。

バドミントンは1960年代後半から80年代にかけて日本人選手が世界の舞台で活躍してきた。92年のバルセロナ五輪で正式種目として採用されてからはメダルに縁遠かったが、12年のロンドン五輪で藤井瑞希、垣岩令佳組が女子ダブルスで銀メダルに輝くなど強化策が徐々に実ってきた。

日本代表チームのヘッドコーチは韓国人の朴柱奉氏。バルセロナ五輪男子ダブルスの金メダリストで、2004年11月に招聘(しょうへい)されると、卓越した指導力を発揮してきた。全英オープンの快挙は「日韓融合」の成果でもある。

バドミントン以上に中国の壁が厚いのが卓球だ。かつては日本の「お家芸」で、1954年の第21回世界選手権から59年の第25回世界選手権までの金メダル合計35個のうち、20個を日本が獲得するなど、日本卓球チームは世界の王者に君臨していた。しかし、その後、中国が台頭する一方で、日本は低迷が続いた。

女子の世界個人ランキングのトップ3は現在、中国勢が独占。石川佳純が4位、福原愛は5位につけている。2月末から3月初めの間、マレーシアのクアラルンプールで行われた第53回世界選手権団体戦。日本の女子チーム(世界ランキング2位)は準決勝で北朝鮮を退け、中国(同1位)との決勝に進んだ。

勝てば45年ぶりだったが、一番手・福原が敗れる苦しい立ち上がりとなり、二番手・石川も逆転負けを喫するなど、結局0―3で敗退。2014年東京大会に続き、銀にとどまった。

こうした中で注目を集めたのが、今春中学を卒業したばかりの伊藤美誠。団体戦の3番手で登場し、世界ランク2位の丁寧を相手に1ゲーム目を先取するなど、敗北したものの奮闘した。

中国メディアによると、中国女子チームの孔令輝監督は「彼女は今後10年間、我々のライバルになるだろう。まだ15歳だが、当時の福原愛に似ている。しかも、彼女の球は福原よりも厳しい。試合の経験を積めばもっと強くなるだろう」と警戒している。(編集/日向)