東シナ海の尖閣諸島(中国名:釣魚島)は中国と台湾も領有権を主張しているが、中国メディアの環球時報はこのほど、台北の空港に「日本人はいかにして釣魚島を盗み、占拠したのか」と主張する広告が出現したことを伝えている。(イメージ写真提供:123RF)

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 東シナ海の尖閣諸島(中国名:釣魚島)は中国と台湾も領有権を主張しているが、中国メディアの環球時報はこのほど、台北の空港に「日本人はいかにして釣魚島を盗み、占拠したのか」と主張する広告が出現したことを伝えている。

 空港は空の玄関口として、その国や地域を代表する場所であり、その空港に掲げられる広告は体裁が良く、適切なものであるべきであるのは言うまでもない。しかし、台北市にある松山空港には「日本人はいかにして釣魚島を盗み、占拠したのか」という広告が掲げられ、台湾のネット上で議論になっているという。

 記事は、台湾メディアの報道を引用し、松山空港に掲げられた問題の写真がネット上で紹介されたと伝えた。その広告には高齢者が小さな女の子に「釣魚島はもともと中華民国のものだったが、今は日本に占領されている」と説明している絵が描かれているという。

 この問題の広告について、台湾のネットユーザーは「台湾政府は、政治のことは政治に帰すべきと常々言っておきながら、この広告はちょっと腑に落ちない。当局は観光に関する広告を出すべき」とコメントし、「中国語で主張すれば日本人には分からないと思っているのか?」と疑問に感じた様子。それに対して、あるネットユーザーからは「日本人に分からないわけがない」との回答があったという。実際、中国語は分からなくても漢字を見ればほとんどの日本人にはおおよその意味が分かると言えるだろう。

 ネット上ではさらに、「馬総統は訪台日本人は少ないのに、訪日台湾人は多いと恨み節を述べておきながら、松山空港でこういう広告を出して何がしたいのか?」との意見や、「歴史をみても台湾が釣魚島を管理したことは1度もない」との指摘もあるという。一方、台湾と同様に尖閣諸島の領有権を主張する中国のネット上では「台湾人は釣魚島どころか、台湾島を返せよ」という声があった。中国が「台湾は中国の一部」であると主張していることを受けてのコメントとみられる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)